ツインテールの吸血鬼はお好きですか

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ムービーひとつで明暗を分けすぎる

昨日のカプコンの新作発表はなかなか興奮した。ロストプラネット2自体はファミ通360で予告されていたから驚きでは無いけれど、Xbox Live上で新作を発表したってのは注目に値することだよ。そしてトレイラーも良かった。
ティーザートレイラーってのはもっとコンセプトムービーっぽくなるもんだと思うのよ。でもロスプラ2のトレイラーは、初めはただのプリレンダムービーかと思ったけれど、実はインゲームの映像でそのままゲームプレイにシームレスにつながるってのに驚いた。まあ、本当のゲームプレイ動画かは知らないけれど、下手にかっちょええムービー作るより、プレイがこういう風になるんだよってのを示したいってのは伝わった。
カプコンは海外で実績残してるメーカーだけあって、どういう風に見せると受けるのかってのをきちんとわかってると思う。ロスプラ2のトレイラーを見て確信したよ。


対して、スターオーシャン4は…古い。これじゃダメだ。RPGはムービーだらけって揶揄されて久しいが、SO4のムービーの長さには驚きを通り越して呆れるわ。コントローラの電源が切れるほど長いムービーはさ、作ってる人もおかしいと思わないんだろうか。
昨夜見たイベントのムービーなんてたっぷり30分コースですよ、二回ぐらいコントローラの電源切れたぞ。SO4のムービーシーンでは、コントローラの接続が解除されるとムービーが止まるようになってる。初めて360触る人なら、フリーズしたのかと勘違いしてしまいそうだよ。

そしてそのムービーがものすごく面白いかというと、そんなことはなくて、いたって凡庸。つまらない映像が長々と続くのだから最悪だ。どうでもいい映像を入れるためだけに3枚組なのか?だとしたらリソースの配分を間違ってるとしか思えない。

単にムービーシーンだけで評価するならGears of War2やHalo Warsのムービーの方がよほど面白いし、派手だし、短い時間に内容が濃縮されてる。資本とハリウッドというバックグラウンドのある洋ゲーに、ムービーでも勝てないってことにいつ気が付くんだ、トライエースは。あるいはスクウェア・エニックスは。

ゲームなんだからインタラクトに面白くする方法はいくらでもあるだろう。例えばファントム兵に対して圧倒的な力を見せつけるシーンなんてわざわざムービーでやる必要はないだろう。実際に戦闘シーンを用意してプレイヤーにキャラを動かすように仕向ければいいんだよ。プレイヤーに実際に操作させて、その強さを実感させればいい。それでこそゲームだろう。キャラクターの強さをムービーで説明するなんて最悪以外の何者でもない。それですごいと思ってもらえるのはPSまでだ。


テイルズ・オブ・ヴェスペリアで印象に残ってるシーンに荒野乱戦がある。明星壱号を発動させるためにユーリとフレンが掛け合いをしながら無数にわいてくる敵を倒し続けるシーンだ。あれはゲームだからこそ出来る演出のやり方だ。ToVはどちらかというとイベントシーンで話を展開していくタイプのクラシックなRPGだけれど、あそこは最高だった。


トライエースはそれなりの技術力はあると思う。戦闘も面白いものを作れる。
だから、自信をもって、それを実際にゲームの演出の中に組み込んでくれ。せっかくのマシンパワーを全力でゲームの演出に充ててくれ。そうすりゃもっとステージを上げられる。
俺はそう思うね。