骨付鳥

　香川と言えば、讃岐うどん…と誰もが口を揃えて言う。それは香川の食文化の一側面を表しているが、けっして全てではない。その別の側面というのがこの「骨付鳥」だ。

　俺は高松に来るまでこの料理の存在を全く知らなかったのだが、現地の方から教えていただいて興味を抱いた。骨付鳥…いったいいかなる料理なのか。金曜日、俺は元祖骨付鳥の店、「一鶴」を目指していた。

　高松市の中心にその店はあった。本店は丸亀市とのことだが、市の中心に近いこの支店もかなりにぎわっていた。金曜ということも相まって、早めの時間に行ったのにも関わらずそれなりに待たされた。

　席に座ってメニューを開けば「おやどり」と「ひなどり」と。とりあえず両方頼んでみた。

　
　こんな感じ。とりあえず片方ずつ食べてみたが、なるほど、「おやどり」は固くて肉汁を楽しむタイプ、「ひなどり」は肉を楽しむタイプという感じ。どちらも辛めのタレがかかってて、ビールと一緒だと非常にうまい。二杯も飲んでしまった。
　そんで、とりめしとお汁もうまいんだよ。かなり満足。

　ああ、香川県にケンタッキーが来てもこりゃ勝てんな…とそう思わされた一品。日本のローカルにはまだまだ底知れぬものが眠ってるな。