久米宏と新ニッポン人

映画がどうもつまらなさそうなので裏番組見てた。
いわゆる、例の、若者は消費しないよね問題についてぐだぐだと語ってる番組だった。

問題となっていたのは「若者＝新ニッポン人はどうしてお金を使わないのか」ってこと。それについて色んな若者をヒアリングしたり、あるいは特殊すぎる例を挙げて適当に考察してた感じだけど、どうもお話がずれてんだよな、当の若者からすると。

この問題、「お金を使わない」んじゃなくて「使えない」だけなんだと思うんだが、単純に。別に思想的な理由があるんじゃなくて、極めて現実的な。
要は終身雇用は壊れ次第に昇級していくわけでもなければ会社が潰れたりリストラやら転職やらがガンガンありうる時代で、経済も安定してないし、ガソリン代高いし、暗いニュース多いし、そんな中でお金をどんどん使おうって人の方が特殊だよ。
別に今の若者が、物心付いた頃から「失われたン年」を体験してそのトラウマが貯金に走らせてるんじゃなくてさ、単に今があまり良くない時代だから「使わない」だと思うんよ。たとえそんな幼少時代を経験していても、現時点の現在がバブルなら80年代末期の若者と同じようになってるって。人間は存外インスタントなもんだよ。

今の若者が特殊なのでなく、特殊なのは時代だ。新ニッポン人というくくり世代分けをすること自体が問題の本当に見なきゃ行けないところから目をそらしてる行為だと思うんだけどなー。まあ、別にいいや。

そういや学生時代から百万単位で貯めてる奴いたなぁ。バイト代をひたすら貯金していて、別に何に使うでもなく。偉いよな。
俺はバイト代入ったら即使ってたなぁ。給料日に残高ゼロとか。宵越の金は持たない江戸っ子気質なんでな。ダメじゃん。