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ラブライブ!のファイナルのLV(録画)を観てきたこと

ラブライブ!μ's Final LoveLive!〜μ’sic Forever♪♪♪♪♪♪♪♪♪〜のLV(録画)を観てきた。初めて(まともに)観たラブライブ!のライブであり、これが最後のライブだろう。

 

正直に言うと謝らなくてはいけない。ちょっと舐めていた。ここまでガチな代物であるとは思わなかった。

・バラード無し

・全曲ダンス

100%燃え尽きるだけのセットリスト。5時間という長丁場に関わらずダンスはきっちりやるし…何より個々人の歌唱が本当にいい。CDで聞いていた時よりもずっと印象が強か。…飯田里穂さんがこんなにガチだなんて思わんかった。凛ちゃんはもっと下手だろう…という変な先入観があった。俺は阿呆だった。なんというか、全体曲でなんとなくCDで聞くのと、ちゃんと歌っているところを見るのでは、大きく印象が違う。

 

BiBiとPrimtempsとlily whiteがどういう系統の曲でまとめられているのかも初めてわかった。BiBiは現代的なダンス・ミュージックの系統で、Printempsは90年代チック、lily whiteは80年代アイドル歌謡曲という雰囲気で、それぞれきっちり合っていた。ライブでまとめて聞いて初めてその属性が分かった。

どれもきっちり雰囲気出てるし、決めている。人気の出るコンテンツというのは、ちゃんと人気が出るなりの理由があるわけだ。そりゃ好きになるだろう。なるしかないだろう、という感じだ。

 

一番印象に残ったのは、和服に着替えてAngelic Angelからの流れだろうか。「輝夜」は初めて聞いたときからライブで盛り上がるだろうなぁと思っていたが、確かにそのとおりだった。その後の和ロックっぽいやつ(だってだって噫無情)も素晴らしかったな。扇子ってのは、すごく映えるアイテムなんだよね。振ってよし、回してよし、閉じて開いて表情を付けられる。もっと活用するべきアイテムだろう。

 

ラブライブ!については、本当にガチな人ほど思いを持っていないし、終わるということに対して感慨を持っていない。でも彼女たちが今後どうなるのかに思えをはせないではいられなかった。音楽の伝える力ってのがあるとすれば、それは確かにあったと思う。

最近のコンテンツは体験を共有することにシフトしていると言うが、その最先端を味わえた気分だ。それさえあればドームを埋めることだってできるのだと。

 

らきすたが聖地巡礼の先駆けという風潮は解せない

聖地巡礼の話が傾聴に値するかを判断する基準として、「2007年のらき☆すたのアニメが嚆矢である」みたいなことを宣っているかどうかは役に立つ。そんなこと言ってる筆者がいたら耳元でShooting☆Starをガンガンに聞かせてやりたいと思っているくらいだ。だから、以下の記事は信用に値しない。

diamond.jp

 

萌えビジネス全般を雑に語っているため、全般的にツッコミどころが多いのだが、聖地巡礼のところだけでも反論しておく。

 

さて、萌えアニメとのコラボによって、町おこしに成功したケースはいくつかあるが、そこにも成功のヒントは隠されている。最も有名な成功例は、やはり「萌えアニメ町おこしブーム」の先駆けでもある、女子高生の日常系アニメ『らきすた』の舞台となった埼玉県鷲宮町(現・久喜市)だろう。

木崎湖のことを、おねがいシリーズのことを忘れちゃいませんかね。

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おねがい☆ティーチャーとのコラボ日本酒が発売されたのは2007年の夏頃(正確な発売日は探れなかった)らしい。(画像のはもっと後の時期に買ったものだけれど)この時、らき☆すたのアニメ放送中。どこまで正確はわからないが、鷲宮が町おこしに動いたのは2007年の秋頃らしく、鷲宮の事例が先行ではない。

別に聖地巡礼が初めて行われたアニメというものが、おねティってわけでもなく、探せばさらに事例は遡れるだろう。大々的に、と条件つければ別にらき☆すたが最初だって構わないけれど。だが、この手の話をするといつも真っ先にらきすたが出てくるのは、なんとなく良く思えないのだ。

こんな感じに扱うのがまだ正確。

http://hdl.handle.net/2115/38119

 

あと鴨川叩いとけば受けると思うな。

 

 

GA−芸術科アートデザインクラスの最終巻を読み終えて

きゆづきさとこ展に行ってきた。

 

 

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青山Gofaというところには初めて行ったのだが、頭に思い描いていたのだが上野の森美術館で開催された「蒼樹うめ展」だったので、あまりにも省スペースな画廊であることにびっくりした。猫の額ほどという表現がぴったりだった。秋葉原のZINに行ったことがあるだろうか?あれを2つ分つなげた程度の広さしか無いように思えた。そんなキャパシティに対して、初日の今日は、あまりにも来場者が多すぎた。それでも蒼樹うめ展の芋洗い状態に比べれば快適とは言えたのだが…。

この個展で展示されている作品は「GA」と「棺担ぎのクロ」のみ。きゆづきさとこ自身はスティング作品やラノベ等でもイラストを担当しているが(自分もユグドラ・ユニオンきゆづきを知ったクチだ)、今回はきらら関連のみであり、「きゆづきさとこ展」としては少し残念だった。

それでもきゆづきさとこの絵を、こういう場所で大きく見れたというのは、それなりに良い体験だった。まあ、観たことある絵ばかりではあったのだが。そりゃGAやクロが表紙になる度に買ってたもんなぁ、きらら。

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ZINの特典絵を初め、きららの表紙以外の絵もわりと見たことがあるものが多く驚きが少なかったように思う。それでもきゆづきさとこQAコーナーには興味深い話があったり、描き下ろしがあったりと、見どころはあったと思う。平日にゆっくり見ることをおすすめしたい

 

芸術科アートデザインクラスは、当初は美術ネタの4コマとして始まったのだが、巻を進めるにつれて、より広範囲の学生生活を描いた作品にシフトしたかなぁと思う。それだけならきらら作品によくある題材なのだが、おれが他の作品と大きく違うと思っているのは、GAが回想の中にある学生生活感とでも言うのだろうか、未来の自分が過去を振り返って描いている、という雰囲気があることだ。

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きっとGAの彼女らは進学し、就職し、身につけたスキルを以て何かしら仕事をしているんだと思う…忙しい毎日の中で、帰って寝る前にお酒でも飲みながらあのときは楽しかったなぁ(そして今も楽しい、これが重要)、とつぶやいている、そんな感じだ。

そんな感覚がダイレクトに現れているのがさめちゃん先生・殿先生の会話だと思う。最終巻の以下の台詞は鮮烈だった。

「描く事が競争になり、作業になり、進路になれば、いずれどこかで現実と理想の壁に挫折や諦めが過る瞬間は必ず来る」

「そうなった時に何が根底の支えになるかっていうと、やっぱり純粋に好きだった頃の"気持ち"だなんだと思うよね」

GA-芸術科アートデザインクラス-7巻 P96

 

 

GAという作品は、きゆづきさとこ自身の学生時代がベースになっているというのは有名な話だが、自身が純粋に好きだった頃を思い出しながら、GAを描いていたんだと思う。そして、この「好きだった頃の気持ち」というのは、何も美術に限った話ではなく、誰もが持っているものだ。だから「美術」という限定したテーマの作品ではあるが、そのほかのありとあらゆる別の「選択」をした人間にとっても、共通に響くものを感じられる、そんな作品なのではないかと思う。

 

最終巻は、美術部…3年生組の卒業と如月たちの進級で終える。先輩たちとの別れを描きながらも、新しい出会いの予感を思わせる爽やかな終わり方だった。

まだ棺担ぎのクロという作品は続いているが、こちらも終わりが見えて来ているようだ。今後、きゆづきさとこが、どんな作品を作っていくのか楽しみだ。

英語

1年近く英会話教室のGabaに通っていて、最近ようやくMyGabaなるサイトのコンテンツを予習復習に使うことを覚えた。無精者である。

そこに英文のニュース記事がコンテンツとしてあるのだが、これが面白い。英文のニュース記事はレベル別に分けられていて、ビギナーから熟練者向けまでレベルに応じて選ぶことができる。

今のおれの実力では、ビギナーやその1個上くらいの英文なら難なく読める。この難なく読めるというのは、詰まらず1回見ただけで意味がわかるという意味だ。読み返して文意を砕いてようやく理解するというものではない。それでも短い一文で随分多くの物事が表現できるということを知る。

日本語で考えてもそうだ。子供向けのニュースは子供向けに言葉を選んでいるが、どんなニュースだって表現できるではないか、同じことが英語で言える。最も英語圏の人間からすれば子供向け同然の内容なのだろうが…。

 

だがそこで気が引けてしまう必要もない。うちの職場に最近英語圏から赴任してきた外国人がいる。もちろん日本語なんて話せやしない人だ。その人が日本語の教本を日々読んでいるのを横目で見ている。ちらっと見せてもらったが、この内容がまさに「子供向けの日本語」なのだ。意味はわかるけど、こんな話し方する人いねえよ、ってやつだ。

なるほど、同じことなんだ、と気付く。ぶっちゃけこの教本レベルの日本語が話せるなら違和感は感じても意思の疎通は問題ないレベルと言える。逆に、おれも子供くらいの語彙と簡単な構文しか喋れないとしても、意志の疎通には困らないのだろう、と。

語学学習は、なんというか、こういう取っ掛かりのある部分から進めていくのが面白いなぁと思う。

KING OF PRISM by Pretty Rhythm

もう先月のことになるが、KING OF PRISM by Pretty Rhythmを観た。もうだいぶ人口に膾炙したようだし、何かしら感想を残しておきたいと思う、

KING OF―キンプリは、実にプリティーリズムだった、としか言いようが無い。女児向けだったものを、年齢層の高い女性向けにし、脇役だった男子にフォーカスを当て、さらに新キャラを大量に投入し、これまでのプリティーリズムとは似て非なるものになっていても、その根底にあるプリティーリズムらしさは損なわれていなかったと思う。

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プリティーリズムらしさっていうのは何だろう。思うにふたつある。

ひとつめは、カオスなのに泣けてしまうってことだ。そうオーロラライジングドリームを観た時のような、泣けばいいのか笑えばいいのかわからなくなる感覚だ。

ふたつめは、プリティーリズムは負の感情を結構前面に持ってくるってことだ。敗北や復讐や情念を描いたりね、でも根本は人間賛歌というところも外せない。一作目のりずむちゃんみたいな憎む気持ちと友情が共存しているようなところ、ああいうのを描くのが珍しいなと。

 

キンプリはこのふたつがちゃんと含まれていたと思う。プリズムジャンプの吹っ飛び方は半端ない。無限ハグは実体化するわ、とにかく全裸になるわ、剣の一撃を腹筋で跳ね返すわ、糸で縛るわと、やりたい放題。理解不能なジャンプが続くと思えば、プリズム未成年の主張に至っては最早プリズムアクトである。でも、そんなむちゃくちゃな演出ばかりなのに心は熱くなっていくんだ。突っ込みどころの多さが気持ちのブレーキにならない。これがプリズムの輝きってやつなんだろうか。

そしてとうとう言っちゃった、女児アニメでは到底言えない台詞「殺す!」。親の遺産を引き継ぎ、権力を握ってもなお一人の人間の破滅を願う法月仁という男は一体何なんだろう。これまで裏設定だった聖と異母兄弟という設定が拾われたキンプリ世界ではここまでストレートな憎悪が描けるのか、と。この男に救いはあるんだろうか、と観ていて思ってしまった。

 

そんなプリティーリズムらしさがきっちり含まれていた上で、主人公の一条シンがプリティーリズムの主人公だってのがいい。正直不安だった。レインボーライブのスピンオフでボーイズの話をやること自体はともかく、新キャラてんこもりで大丈夫なのかと。主人公まで新キャラで大丈夫かと。

でも、シンは間違いなくプリティーリズムの主人公だった。彼はプリズムショーを知らない少年だった。なのにプリズムのきらめきを知り、それを伝えようとする。過去作の主人公もみんなそうだったように。だから、シンは主人公でいいんだ。あいらやみあ先生やはぴなる店長と同じなんだ。

「プリズムショーを初めてみた時の気持ちを覚えていますか」彼は問う。この映画のキャッチコピーだ。「プリズムショーは人を笑顔にするものだ」そうだった、忘れていた。プリズムショーを見ていた時、俺たちはいつだって笑顔になってたんだ。

この映画はその気持ちを思い出させてくれた。ありがとう。

 

惜しむらくは、この作品は映画ではなく、TVシリーズで見たかったことだろう。他のキャラのジャンプだって見たいぞ。もっと掘り下げても欲しいし。まず続編ありきだろうが、ここで捨てるには惜しいキャラクターたちだった。

 

 

Macのアンチウイルスソフトを入れ替えたこと

昨年末、Macに入れていたKasperskyのライセンスが切れた。そのままライセンスを継続するのも悪くはなかったが、ずっとKasperskyを使っているのもつまらないと思い、別のソフトの検討を始めた。他のソフトを使うことで良くも悪くもアンチウイルスソフトに対しての知見を深めることができるだろうし、Kasperskyは結構ライセンス費用が高かったというのもあった。

かくして、ESETを選択した。

選択の理由はいくつかある。昔から定評のあるNOD32の開発元のセキュリティソフトウェア*1だし、Kasperskyと同じ東欧のソフトというのも面白いと思った。

何より安かった。安いことは全てに優先した。5ユーザ以上使えるライセンスで比較すればおおよそ半額程度だったくらいだ。

ということでESETに乗り換えて1ヶ月程度経った。まあ、特に何が変わったというわけでもない。そもそもKasperskyも3年以上使っていたが、ウイルスなんて検知したことない。保険みたいなもので、検知しなかったということはアブナイ橋を渡らなかったということで良かった良かったと言っていいと思う。

ひとつだけあった。MacはESETと相性が悪いということだ。つい先日も急にWebアクセスがやたら遅くなるという事象が発生した。

eset-support.canon-its.jp

こんなリリースが国内で代理販売をやっているキヤノンITソリューションズから発表されている。元々Windowsのソフトであるからか、Macは片手間ということなんだろうか。WebでもESETとMacの相性についてはネガティブな評価も多く見られる。わかる気はした。

まあ、そんなでも3年くらい付き合うことになるソフトだ。気長に付き合っていこう。

 

*1:NOD32を含んだ統合ソフトとのことだが

リスアニLIVE2016の感想とか

結構昔からアニメというものを選択的に見てきたし、アニソンをさんざん聞いてきた人間だが、リアルな現場でアニソンを聴くという体験を始めたのは、ごく最近だったりする。お金を払って、チケットを取って、音楽をその目的のためだけに聴きに行った体験は、2014年末のプリティーリズム&プリパラのクリスマスイベントが初めてだったと思う。つい1年と少し前だ。

でも、そのときそれなりに幸せな体験ができたことが、2015年にあれこれイベントに参加してみようかなという気持ちにつながったと思う。

そういえばそのイベントには、シンデレラガールズでもある原紗友里内田真礼も出ていた。今思えばフラグだったのかな、と思ったりもする。

 

…そんな枕で。2016年1月23日武道館で開催されたリスアニLIVEに参加した。様々なアーティストが参加するフェスと呼ばれる形態のイベントは初めてだった。

そもそもの目的は、まぁ、アイドルマスター、だったのだが、最近よく耳にする分島花音やfhanaを聞いてみたいという気持ちも無いではなかった。そういえばスフィアや茅原実里といった往年の人たちも生で聞いたことはなかったし、見聞を広めるには良い機会と言えた。

武道館の席は2階席。自分が体験したことのある2階席というものは、横浜の国立大ホールで、あれはステージが豆粒のように遠かった。けれど、武道館は想像よりはステージに近く、目を凝らせばステージ上のアーティストの表情も見えそうなくらいだった。

リスアニLIVEは、生バンドによる演奏がひとつのウリとなっているのだとか。実際に上演前にチューニングを行ったりしている様子が見えて、とても気持ちを上げてくれた。いや、ライブと言うのはこれが普通なんだろう。初めてのことばかりだ。

 

個々の感想に映る。

トップバッターは茅原実里、曲はZONE//ALONE境界線上のホライゾン2期OPだ。iPhoneにも入ってるくらいには気に入った曲だ。

茅原実里は、声優の中では歌手よりなのかなぁという程度の認識の人だったが、実際に聞いてみると、パフォーマンスにせよMCにせよエネルギッシュだ。役柄のイメージとは違う。長くやってるからから、場馴れしていて他の面々よりも安定感があった。

TERMINATEDや境界の彼方といった主題歌に、代表曲といえるParadise Lostも聞けた。喰霊・零は何年前だろう?CDを買っちゃったくらいには好きな曲だったので、本当に現実に生で聴く機会が来て嬉しかった。個人的にはあと「Self Produce」が来たら知っている曲全てなんじゃないの?とって感じだった。

 

茅原実里が場を温めてくれたところに、分島花音が次に続く。ここ1、2年名前が知られた印象の人だったが、調べると、アニメでもヴァンパイア騎士(2009年!)や屍鬼(2010年)で歌っていて結構昔から活動していた人であることを知った。selectorの主題歌「killy killy JOKER」がヒットしたことで一気に出てきた感じ。長いことやっていて地力はあるようだから、これからどんどん出てくる人なんだと思う。

selector 3曲を生で聞けたのはとても良かったし、そのうちの1曲が初披露となる劇場版主題歌「Love your enemies」であるというのも熱かったさ。「selectorの世界を描くことに頑張りすぎて、ライブのことを考えずに作った曲」とのことで、自分で作って自分で歌って大変だったのだとか。

分島花音のステージでは、マイクスタンドの傍らにチェロが置かれていたのが目を引いた。自己紹介でチェロ奏者という話は聞いていたが、実際目で見てみるまでは信じがたかったのも事実。間奏に弾くのは分島花音の個性を打ち出す最高のパフォーマンスだったと思う。

 

早見沙織は特別枠の出演だったようだ。(アーティストとしては)デビューしたばかりで曲が少ないからか、3曲のみの披露だった。長年キャラソンで評価されてきただけあり、流石の歌唱力だった。自分が最初に聞いたのは、お稲…セキレイだろうか。セキレイは今でも時々聴くくらい好きな曲だ。生で聴ける機会は今後あるんだろうか。

今日のリスアニLIVEの音響は、おそらく早見沙織を基準に調整されていたと思う。彼女の発する美しい高音が、音割れもせず会場中に綺麗に響いていたから。ああ、こういう声は、ハイレゾで家でじっくり聴きてぇ、と心底思わされた。来週発売の曲はぜひ買いたい。

 

スフィアは、何だろう。かなり昔から名前も正体も知っているのにも関わらず、あまりとっかかりのない人たちという印象だった。個々の声優自身の印象はともかく、スフィアという総体の印象はこれまであまりなかった。しかし、今日スフィアを生で見て、スフィアこそこの何年かのアニソンシーンを盛り上げていた人たちなのだ、と感じた。そのくらいスフィアが現れると場の雰囲気が変わったのを感じた。それまで静かだった隣の席のおじさんが急に叫びだしたというのもあるのだが…。

アイマスの現場しかろくに知らなかったから、別の声優グループの現場はこうなのかと比較する意味でも面白かった。あ、FuFu言わないんだね、とか(曲によっては言うのかも)。振付も可愛さ全振りという感じで、4人組であることをうまく活かしたコンパクトでキュートなダンスだった。振り付けもシンプルかつ動作の大きいモーションが多く、真似しやすくなっているようで、スフィアのファンの人は一緒に踊っていた。これがスフィアの定番なんだろうか。

スフィアといえば個人的にはおとめ妖怪ざくろ主題歌の「MOON SIGNAL」なのだが、スフィアの中でも特別な曲なのか、もちろん歌ってくれた。これだけサイリウムの色が「赤」だったというのも印象的。他の曲は、スフィアそれぞれ各メンバーの色を好きな様に振ればいいという感じだったのだが…。MOON SIGNALは本当にキャッチーな曲だと思う。

 

今回初出演だったfhánaは、ここ1年くらいでよく聞くようになった名前の人たちだ。そう人たち。女性歌手の名前かとライブの直前まで思っていたのだが、実はバンドの名前だったのだfhána。通りで曲の中に男声も入っていたはずだ。

ボーカルの独特のハイトーン、CDで聞いている時には流石に通常はもっと違う声なのではと思っていたが、実際喉が潰れてしまいそうな音域できっちり歌っているので本当にびっくりした。それも無理している感じがせず、安定感があったというのが驚き。確かにこれは武器かもしれない。

自分がfhánaの名前を自覚したのはウィッチクラフトワークスOPの「divine intervention」だろうか。疾走感のある曲でとても好きなのだが、今日聞いた感じではfhánaとしては異色な方らしい。あとはファーストアルバムの表題でもある「Outside of Melancholy~憂鬱の向こう側~」がとても良かった。予習で一番印象に残った曲だったので、実際に歌ってくれて嬉しかったな。

でもfhánaはやっぱりデビューしたばかりなんだな、という印象も受けた。MCが慣れてないし、メンバーも初々しい。ちょっと挙動不審ですらある。でももっと意識高そうな人たちかと思っていたから、逆に親しみが持てたな。これからどんどん色んな場を経験して、メンバーたちも慣れていってしまうのだと思う。彼らの初々しさは今だけの特別なものかもしれない。レアな体験をしたかもしれない。

 

藍井エイルは、正直なところあまり良く知らない人だったのだが、情熱系熱唱系女性アーティストの第一線らしく、確かな実力とパフォーマンスを兼ね備えた人だな、と。

キルラキル「シリウス」は流石におれでも知っているし、SAOの「IGNITE」はiPhoneに入れているくらい気に入った曲だ。昨年はリスアニLIVEのトリを務めたのだとか。それだけ現代のアニソンシーンで欠かせない人なんだろうと。でもあまりこの人が主題歌歌っているアニメは観てない気がする。

 

ここで、アイドルマスターがトリであることに会場が気付く。初参加のおれはその意味がよくわからなかったのだが、リスアニはどちらかというと意識が高いアニソンイベントなのでそれほど媚びないものらしい。「キャラクター名義」「どちらかというとノリ重視のアイドル曲」というアイマスがトリを飾るのは結構事件だという。過去何回もアイマスやってるけどな。

アイマスは、流石にもう言うことはない。というわけではもちろんなく。会場が全員プロデューサーだったんじゃないかと錯覚するぐらいの盛り上がりだった。リスアニLIVEは紛れも無いアイマスのライブだった。

歌マス…THE IDOLM@STERは、おれがアイマスを知ったのと同時に知った曲で、今も昔も俺の中でアイマスの看板と言える曲だと思う。10年前の曲だ。初収録は2003年だったことを考えるともう古典と言ってもいいかもしれない。当時からして古くさかった歌詞が今も歌われていることに感動すら覚える。いや大好きな歌詞なんだが。とりあえずUO折った。

自分REST@RT…10年目を終え、11年目を迎えて新しいスタートをきるのにふさわしい曲。一時期色々思うところあってアイマスから離れた時期があって、昨年いろいろあって戻ってきて、離れていた間の曲を色々と聞き返していたのだが、一番印象に残ったのがこの曲だった。とりあえずUO折った。

GOIN'!!!…10th、3rdでも披露されたし、比較的難しいはずのコールも定着して定番化した感すらある。客席も訓練されてるなぁという感じで。初めて聞いた時にはこんなに盛り上がる曲になるとは思わなかった。とりあえずUO折った。

Dreaming!…10thで初披露だった曲。ミリはよく知らなかったのだが、それでもこの曲はとても印象に残っていて、CDも買ってしまったっけ。リリイベは当たらなかった。ミリのことは今でもあまり知らない。でも彼女らのパフォーマンスを見ると、もっとミリを知らなきゃいけないな、と思った。UO…無くなった。

お願いシンデレラ…なんと765、デレ、ミリ全員で歌うというお祭りにふさわしい特殊編成で、定番の曲もちょっと新鮮に聞こえるというもの。アイドルマスターというコンテンツはこういうコラボめいたことが気軽にできちゃうのが強いなと思う。たぶん。あとこの曲はコールがとても楽しい。

そして大トリ…Thank you!ミリの曲だ。この選曲は意外に思われたようだ。おれもアイ MUST GOかM@STERPIECEあたりがシメでくるかなぁと思ったのに。それでもこれを選んだ理由はなんだろう。歌詞に武道館が出てくることかな、それともミリ3rdを控えているからかな、今年はミリのターンということだろうか。いずれにけよミリのPたちの勢いと熱量を感じた。

 

フェスは、単独のライブに比べると、短い出番で客を盛り上げる必要があり、必然的に定番や有名な曲に偏る傾向があるように思えた。それでも1度にいろんな人のを聴けて楽しい体験だった。

期待通りの曲を聞くことができたし、そうでなくても面白い曲やパフォーマンスを見れた。

また来年も行ってみたい。