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Splatoonだけじゃもったいない!XenobladeX-ゼノブレイドクロス-のススメ

SplatoonでWiiUを買った人が存外に多いようで何よりだけれど、そんな人達に「次の一作」としてオススメしたいのが"XenobladeX-ゼノブレイドクロス-"だ。WiiUとしては、かなりの大作であり、「これでWiiU買った!」という人も少なくないゲームなのだが、"なぜか"、イカの影に隠れていて少しマイナーな作品に陥っているようだ。それで少しでも知ってもらえる人が増えたらいいなと思って記事を書いてみる。*1

 

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XenobladeX-ゼノブレイドクロス-とは?

本作はWiiで発売されたRPGゼノブレイド」の精神的続編だ。精神的、と述べたのは、ストーリーやキャラクターに直接的なつながりはないが、コンセプトやシステムがきっちりと受け継がれているからだ。だから、「ゼノブレイド」を知らなくても「ゼノブレイドクロス」をプレイすることに全く問題ない。

ゼノブレイド」のコンセプトとは、何か。それはとても広いフィールドで繰り広げられる冒険、だろう。草原から洞窟から、見えるところは全部行けるんじゃないか?というくらい広がりのあるフィールドを旅する「ゼノブレイド」は、和製オープンワールドの一作としても数えられることがあるゲームだったと聞く。「ゼノブレイドクロス」はその"広さ”を、さらに…さらに拡張したオープンワールドRPGとなっている。

 

どのくらい広いオープンワールドなのか?

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上の画面に映ってる地形はすべて実際に行ける。本当に「全て」である。本作は、街から洞窟から敵の本拠地まで完全にシームレスに移動できる。

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 遠くに見える街「New Los Angeles」は、本作の拠点となる街だ。実際この場所から歩いていけば街まで完全にシームレスだ。

上記の画像は両方とも「原初の荒野」と呼ばれるマップだが、これは最初のマップに過ぎない。これと同じくらい大きなマップが他に4つ存在している。しかもすべてシームレスに行き来できる。

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ファンタジックなフィールド

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既にオープンワールドというのは珍しい物じゃない。日本でも有名なOblivionはその自然の美しさと広さで大きな注目を浴びたし、続編のSkyrimも北欧の寒々とした荒野の雰囲気が素晴らしかった。

それらが写実的な美しさであったのに対し、ゼノブレイドクロスのフィールドは、非常にファンタジックである、と言える。

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まるで"ラピュタ"のように頭上に張り巡らされた木々。もちろんこの木の幹の上を歩くこともできる。このように現実には存在しないような不思議で幻想的な風景がいくらでも楽しめるのが、ゼノブレイドクロスの魅力の一つだ。

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この舞台は惑星ミラと呼ばれる人類の新天地。ゼノブレイドクロスの舞台はこんなにも魅惑的な大地なのだ。

 

もちろんRPGとしての基礎も失っていない

オープンワールドだけが醍醐味じゃない。戦闘システムも国産RPGらしく相当に凝っている。あまりに凝っているものだからストーリーをクリアするだけでは全貌を把握出来無い人も多いようだ。もちろん戦闘も探索からシームレスに移行する。

戦闘は、一見アクションRPGのように見えるがコマンドバトルである。自由に動けたり位置取りが大事だったりするが、基本は落ち着いてコマンド入力しておけばいい。

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中でも面白いのがオーバークロックギアというシステムだ。通常の戦闘では「アーツ」と呼ばれる必殺技を使いながら戦うのだが、このオーバークロックギア状態ではそのアーツのリキャスト(再発動可能時間)が早くなり大量のアーツを放つことができるようになるのだ。しかも特定の条件を満たせばずっと同じ状態を維持することができ、短時間に大量のダメージを敵に与えることができる。このモードを駆使すれば、LVが20や30以上格差のある敵であっても相手することができる。

なにせこのゲーム、プレイヤーのLVキャップが60のくせに敵は普通に80とか99とか出てくる。きっちり戦略と対策を立てて挑まないと即全滅というバランスだ。だからこそ自分の戦略が決まった時の爽快感が素晴らしい。

 

これは最先端のJRPGだ。

広大なオープンワールド+自由度かつ奥深い戦闘システムの融合がとにかく素晴らしい。この惑星を舞台として繰り広げられるメインストーリー自体は、意外なほどあっさりしていて短いのだが、それを補うかのように用意された膨大なサブクエストが物語に深みを与えてくれる。というより、サブクエストこそがこのゲームの醍醐味だと思う。サブクエストを進めれば進むほど街は発展し、様々な人間関係が見られるようになる。そのクエストひとつひとつに関与しているうちに、まるでNLAの住人になった気分になれる。*2

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さらにロボット要素がさりげなく入っているのもいい。「ドール」と呼ばれるロボットを手に入れればこれまでより高速に移動できるようになるし、高威力の兵器を放つことができるようになる。このドールを手に入れてから世界が変わったと思うほど、今までいった場所の受け取り方も変わるし、さらにドールで空を飛べるようになれば、「目に見えるところはどこでも行ける」が本当に実現してしまう。意味もなくフィールドを何十分も飛び回るのも楽しい。昔のファイナルファンタジーで飛空艇を手に入れた後に感じた爽快な気分を、十数年ぶりに思い出した。

 

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ということで、ゼノブレイドクロスの魅力を語ってみた。イカに疲れたら、惑星ミラの冒険をしてはどうだろうか。イカとは違ったゆるいつながりのネットワークや美しい風景は殺伐とした心を癒やしてくれるはずだ。まあ、それなりに難易度は高めに調整されているのだが、「手応え」はあるし、「やりこみ派」にとっても満足できる一作になると思う。

興味を持ったら是非ブレイド隊員となって、惑星ミラの開拓に貢献して欲しい。

*3

*1:そもそもこんな大作タイトルをわずかな間隔で連発する任天堂もどうかと思っている

*2:メインストーリーについては、賛否両論である。否のほうが多い気もするが…。だがサブクエストの豊富さと世界観は否を上回る要素だと思っている

*3:もともとブレイド隊員だった人が、Splatoon発売と共に大量にハイカラシティに移住してしまったのでちょっと過疎なのである