ツインテールの吸血鬼はお好きですか

Do you like a twintail vampire ?

タイガー&バニー

面白かった。
アメコミを意識したような造形や舞台とヒーローをメタ的に扱っているところ、さらにヒーローが非常に人間くさいウェット感がよかった。一歩間違えば嫌味でオサレな作品になるところを、ギリギリのところで誰でも共感できそうな「あるある」レベルに調整してる。
ヒーローをメタ的に扱う作品といえば、天体戦士サンレッドみたいな作品もあるけれど、それとはまた違ったベクトルのヒーローの悲哀を描く作品っぽい。


それにしてもデカデカと表示されるスポンサーには驚いたな。
ゲームやアニメに実在の企業が出てくることが珍しくなくなったとはいえ、ここまであからさまにサッカー選手もかたやといった形でスポンサーを宣伝されると逆に清々しい気分になる。本作で最も特をした企業は牛角だろう。絶妙なキャラクターといい、でかでかと目立つ「牛角」のロゴといい、美味しいところを買ったものだ。スポーツが好きでないので、いまいち宣伝効果ってのが感覚で理解できなかったのだが、企業のイメージにもつながる販促として意味があるんだなぁと思った。


Ustreamがヒーローランキングで一位なのは時代を反映しているのかなぁとか、オカマキャラ担当で損してるのかインパクトで特してるのかわからないFMVとか、ひとりだけ専用CMまで流すPEPSI NEXとか、そんな視点で見ても楽しかった。
ストーリーも企業がヒーローをスポンサーする、みたいな話なので、企業とタイアップはストーリーに即してたりするわけで、うまいことやったな、と思う。


Ustreamは自社でもMBSの最速放送と同じタイミングで放映しているようだし、なんつーか最近の企業はフットワークの軽さが大事なんだなと改めて認識した。ネットに親しみ過ぎると炎上するけど、うまい距離感を保てば味方にできるというか。そういう意味でも牛角は当たりを引いた。