ツインテールの吸血鬼はお好きですか

Do you like a twintail vampire ?

人外少女じゃなくて人外になる少女が好きだったらしい

ツインテールの吸血鬼が好きなんだが、巷にはびこってるロリ系ツインテ吸血鬼に食指が動かなかった理由がようやくわかった。

おれはツインテール+吸血鬼が好きなんじゃなくて、少女が日常を失って人間の常識に縛られない人外になるのが、フリークスになるのが好きなんだろう。その手段でよくあるのが吸血鬼化ってわけだ。実際のところゾンビでも妖怪でも仮面ライダーでもなんでもいいと思う。サガフロンティアのアセルス編は結構ゾクゾク来たのを思い出した。その手のが好きなんだ。



ってことで、人類を救う存在である魔法少女が人類の敵である魔女になるというのは、非常にゾクゾク来る展開だった。まぁ、まどか☆マギカの場合は、魔法少女になった時点で人外だったりもするのだが、やっぱり理性も何も無い化物になるってのは結構いいもんだな。


本作は丁寧に読みといていくと面白い。特に感情面の考察は興味深い。このシーンではこう思ったのかな?こう気持ちが変わったのかな?とあれこれ言われてるのをよく見る。その点はよく出来てると思う。実況民だが、実況民的な味方では駄目なタイプかもしれないと思う。


杏子のさやかへの感情の変化を考えたりしてみる。一人は寂しいもんな、が象徴してるか。結局誰かを救おうとして一人になってしまった同士なわけで。生きるための手法を教えていたりもしたけど、結局杏子も死に場所を探していたのかもしれない。ソウルジェムの秘密もそんなもんだろうと薄々感づいていたのかもしれない。たまたま目の前に似たようなやつがいて、奇跡も無いことがわかって、まぁいいかな、と思ったのかもしれない。知ったこっちゃ無い。


まどかが最強の魔法少女になり、魔女になる理由がわかってきたよ。何度も希望を失ってきたからだ。魔法少女への憧れはマミさんの死で打ち砕かれ、親友との平穏な日常は親友の魔女化によって崩壊した。QBとの対話シーンのまどかの無感情さがいい。責めるでもなく、拒絶するでもない。悠木碧はいい演技をしてるなぁと思う。今回もまたさやかを救えなかったことで、望みを絶たれた。まどかには希望はもうねえ。
だけどさ、希望と絶望の相転移のエネルギーってのは、希望→絶望だけじゃなくて、その逆もあるのかもな。まどかが今の絶望を希望に変えられたら、世界は変わるかもしれない。まあ、さらに落とされるだけかもしれないけどね。

ぐだぐだ。