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世界中で流行るディスコミュニケーション「ヱヴァンゲリヲン新劇場版: Q」感想とか

実のところ、初日に観てきた。大洗行きのために滞在した水戸の駅近くにあったシネコンにて、調べたら一番遅い回のチケットが残っていたのでせっかくだからと観たわけさね。おれが観た回は開始が23時を越えてるってのにほぼ満員。エバーの底広さを思い知ったねぇ。そりゃマダオも「アニメじゃない、エヴァだ」とかいっちゃうわけだよ。

 

で、観たときに最初に思ったのは「ディスコミュニケーション」かなぁと。昔っからエヴァってのはさ、ちゃんと話せば解決できないにせよ、もうちょっといい方向になったんじゃねえかなぁって思ってるんだけどさ、今回はそれがとりわけ強くできてた感じ。もともとそんな風な作風だから仕方ないけどね。

劇中のシンジ君と同様に、観てる側もさっぱりわけがわからなくて、誰かに説明して欲しいのに、ミサトさんもリツコさんもゲンドウも何も教えてくれない。いい加減説明してくれよ!と思ったところにカヲル君が出てくるわけさ。

このカヲル君が優しい。すごく優しい。嘘くさいくらい優しい。でも嘘じゃないから困る。本気でシンジのために語りかけて行動して。シンジ君に感情移入すればするほど、このカヲル君に対してどんどん依存めいたものを感じてくるんだよ。

 

 

すごくホモいんだけどな。それはそれで。

ってことで、ディスコミュニケーションとホモ。コミュニケーションできたのはホモだけでしたーってのがQでした。

 

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…真面目に言うと、これまでの序や破と比べてずいぶんと単純なエンターテイメント性が薄れている感じだよね。でも旧劇場版っぽいかーっていうと、そうでもないというか。陰鬱さはあるけど、旧劇場版の「ごめん、ついてけない」みたいな感想に比べると、ちゃんと説明されれば補完できるくらいに定まっていると思うな。「あーじゃねーの、こーじゃねーの」とあれこれこじつけて楽しめるように作られてるいうか。28トラックとか31分後とか仕込んでるのも好印象だよね。…と見せかけて単にやりたかっただけでしたー!の可能性もあるから油断ならないよね。冒頭のシーンとか、ナディアで出来なかったことを晴らしたかっただけにしか見えなかった。いや、おれは好きだけどね、あれ。

とにかく次観ないとQの評価も定まらないよね。何年先になるやら。