絶賛滞り中

　あれこれゲーム買ったり本買ったりして、その感想やら何やらをしたためたい気はしてるんだけど、どうもやる気になれない。

　最近帰宅時間が遅い。これは俺の時間管理能力不足であるのだが、実際人生においてもこれまでにない忙しい時期な気もする。のんびりやってるつもりなんだけど…いやのんびりやってるからか。

　思えば大学時代の研究生活は楽だった。朝9時に起きて10時に研究室行って作業を始めて、夜中の2時に帰宅して、3時に寝ていた。睡眠時間は6時間をキープするというなめた生活だった。

　こんなことが可能だったのは、ひとえに学校までわずか15分の距離の場所に住んでいたからだ。対して現在は1時間程度かかる。東京都内にこの時間で通えていることはかなり幸福な方かもしれないが、何せこれまで水位の低い方に漂っていた人間だから、こう少し高くなるだけでずいぶん辛く感じる。

　満員電車が一番辛い。田舎育ちで学生時代通じてチャリを用いていた俺にとって、この満員電車というのはこの春まで未知の領域だった。聞きしに勝るという言葉がここまで的確なものもない。
　人がぎゅうぎゅうに詰め込まれている列車がホームに滑り込んでくる光景は、非常にわかりやすい絶望の形だ。どうしてここまで殺伐としているのだろう。できるのだろう。後ろから俺を殺そうとでも思ってんじゃねえか、ってぐらい押し込んでくるおっさんがいる。とても入らない空間に必死にねじりこんで入ろうとするリーマンがいる。

　満員電車に乗るたびにトライガン・マキシマムのあるシーンを思い出す。人を操る能力者が何十人の人を操って狭い車に押し込めて殺すというものだ。現実の人間はそれを自発的に行っているんだから恐ろしい。

　まだ初夏にさえなってない時期だからいいが、これが夏真っ盛りになればどんな地獄が待っているのか、いまから気が重い。