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2日目・マドリード

クエンカで一泊した後、マドリードに戻ることにした。

ソ・ラ・ノ・ヲ・トの舞台は実はクエンカだけでなく、クエンカ郊外にあるアラルコンという場所にもあれこれモチーフがあると公式にある。が、このアラルコンという場所、すごく辺鄙な場所にある。


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 クエンカからバレンシア行きの日に3本しかない長距離バスにノリ、モティリャ・デル・バランカルという田舎町で途中下車、その後タクシーで15分という秘境中の秘境。我が故郷の山口県で例えると、新山口駅から萩行きのバスに乗り、美東町で降りてそこから明木にいくような感じ。わからんな。ともかく、海外旅行初心者かつスペイン語わけわからんおれにとって、かなり危険な冒険だと思ったので泣く泣く断念した。いつか次に行くことがあればチャレンジしたい。

 

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さて、AVEに乗り、1時間ほどでマドリード到着。

今日はマドリード市内をあれこれ観光することにする。まずはマドリード中心のアトーチャ駅すぐそばにあるソフィア王妃芸術センターにいく。

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この美術館は、現代芸術を集めている。抽象画やらキュビズムやら、美術的素養のない人間には理解出来ない系のアートも数多く収められている。

一番有名なのは、ピカソの「ゲルニカ」だろうか。教科書にも載ってるくらいの絵だな。日本じゃ欧米の絵画なんて滅多に見られないから、かなりいい体験だった。わけわからなかったけど。

世界的な美術館らしく、一応平日の昼間だというのに観光客に溢れていた。ピカソの前は流石に人が多かったなぁ。

1〜3階は普通の絵や彫像が多いが、4階は、映像やコラージュ等現代的なアートを集めていた。ここが一番面白かった。ひたすら拍手し続ける人と戦争の悲惨な映像が交互に映る映像作品や、何もない額縁、何も無い展示だな、何も映さないテレビやスライドを置いた「何も無い美術館」という作品、世界のVIPの顔写真の口部分をくりぬいてテレビを埋め込んで演説映像を流し続ける作品等々、何を訴えたいかわかりにくいかだいたいわかるようなものが多くて楽しかった。

 

このへんでお腹へったので美術館向かいにあるピザ屋で飯を食う。

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はぁー、日本人!おまえら英語もスペイン語もわからねえだろ!だから日本語でメニュー書いてやるよ!という意気込みを感じたので入ってみた。その割に店員も日本語わからないし、店内に日本語メニューがあるわけでもないので注意。

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飯食ったあとは適当に歩きまわる。

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ここはソル。マドリード最大の繁華街…らしい。人がすごく多くて、怪しげな露店や各種ブランドの店が立ち並ぶ。

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マドリードはすごく携帯キャリアの看板が多い。vodafonやmovistarの看板もよく見かける。使ってる人もすごく多いな。街角でスマートフォンをいじってる人をよく見かけた。iPhoneXperia、Galaxyもいたかな。日本で見ないモデルも売ってあったりして新鮮。日本と違ってBlackBerry使ってるお姉さんがいたりするのが「ヨーロッパだ!」って感じ。

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スペインは日本と直行便がないはずだけど、日本からの観光客はそれなりに多いらしい。看板で日本語が表記されていたりするくらい。

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こう書いてあるけど日本語を解する人はほとんどいないので安心してはいけない。プラド美術館にも各言語パンフレットが置いてあるが、日本語のパンフレットは置いてない。

 

プラド美術館はスペイン絵画を集めた美術館。宗教画が多い。ゴヤやらルーベンスやらおれですら聞いたことがある名前の画家の絵があって、すげぇなぁと思うものの、あまりにもイエスやらマリアやら天使やらをモチーフにした絵が多くて飽きてはくる。それだけこの国に宗教が定着してるってことなんだろうけどね。

日本だって今残ってる美術品はたいてい仏像やら仏教的な絵だから、似たようなもんだろう。

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マヨール広場。ここも有名な広場らしい。ひとつづきの建物に囲まれた広場。周囲のひさしの部分にはカフェやバールがたくさん。

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このへんで日が暮れてくる。マドリードはかなり緯度が高いので、日が暮れるのが早い。18時前には真っ暗。

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地元のスーパーに入って買物なんかもしてみた。このとき、おれは100ユーロ札しか持ってなくて、スーパーの店員に会計時に見せるとなんと拒否されてしまった。この国だと大きなお釣りはくれないらしい。焦るに焦って服のポケット中探しまくってなんとか小銭で払うことができたけど、すごく焦った。店員の言ってることがわからないし、レジに列は長くなるし、散々だった。なるほどこれが異国のスーパーで迷う外国人というやつか。

 

ホテルに戻ってぐったり。薄暗い中、ちょっと怪しげな通りも通ったりしてどきどきした。マドリードは治安が悪いと言われる。迂闊な旅行客に対してのスリや置き引き、ひいては首絞め強盗なる物騒なのもいるとか。

周囲を注意し、なるべく人が多くて明るい通りを選んだおかげか、運良く何事も無かったけれど、一歩間違えたら笑って帰れなかったかもなぁと思うと。

 

前日の疲れもあって20時過ぎにはベッドに入り、そのまま朝まで寝てしまった。