今日もいい天気
面白い。日常が非日常に侵食されていくのがジワジワくる。5話では「今日はいい天気」ですらなくなるのだから。
第4話を経て、この物語の舞台の構造を想像すると、以下のようになる。
- この町は創られたものである
- 小夜はおそらく今以外の記憶がない。もしくはインプラントされている
- 町人は小夜以外すべてグルになって、小夜が平穏な日常を送れるようにしている
- 理由は不明。
- 古き者と対峙できる存在が小夜以外にいないためかもしれない
- ただの実験かもしれない
「町を襲う謎の怪物からみんなをまもる」話、とだけ書けばそれらしいのだが、「謎の怪物」とは何か、
「みんな」とは誰か、誰のために何と戦うのかが極めて曖昧だった。
ここまで敢えて描いてこなかったのも、上記の「作られた世界」感のためで、あえてボカしていたと思われる。そもそも戦う理由すら元々存在しないのかもしれない。
ここまで徐々にそれでいて確実に日常が非日常に侵食されていくシーンを執拗に描いてくれたBLOOD-Cが、今後どんなネタでひっくり返してくれるのか、楽しみで仕方ない。