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α7とか

SONYのα7を買って3ヶ月くらい経ったのでレポート書いてみるよ。これまでNEX-5(初代)をずっと使っていたので、NEXの世代変化による違いとか、APC-S→フルサイズの変化みたいなところが雑感として書ければいいなぁ。

ちなみに当ブログの画像は、去年の大洗のあんこう祭り以来α7で撮影されてたりする。

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いいところ1:オート以外のモードが使いやすい。

NEX-5と違って、α7は非常にマニュアルでの撮影がしやすい。初代NEX-5はモード選択以外に上面物理ダイヤルが無くて、マニュアル撮影しようものなら露出もシャッタースピードもISOもメニューから設定する必要があった。これってすごく面倒。だから結局なんでもオートで撮影してた。

でもα7はダイヤルがモード以外に3つも用意されているので、絞りやシャッタースピードや露出を手早く直感的に変更しやすい。回すだけで楽しいからついついあれこれいじってしまうくらいだ。

ミラーレス使い出して初めてあれこれ設定して撮影する楽しさを覚えた瞬間だった。

 

いいところ2:EVFが使いやすい

一応フィルムカメラも知っているからファインダーを覗いて撮るのが写真という感覚はあるんだけれど、ファインダーはいらねぇんじゃねぇってずっと思ってた。デジカメを初めて見たときに背面液晶で画面を確認しながら撮るというのがすごく先進的に思えて。あんな広い画面で撮影される絵を見ながら撮影できるんならファインダーなんていらないんだ、とずっと感じていた。NEX-5でも不便しなかったしね。

でも実際にα7で初めて電子ファインダーを使って。「あ、これ便利だわ」と思っちゃった。日中で眩しいときでもきっちり画面が見えるし、レンズを向けてる方向と自分の視点が一致してるというところがいい。背面液晶で撮ってるとどうしてもズレるからね。

何よりファインダーを覗くたびに、ああ、カメラ使ってるなぁと思ってしまうのがいい。そう、カメラってのはこんなもんだったなぁと。

若干電子式だから映しだされる画像にモアレが出て見辛いところがあるとか、眼鏡越しだと見づらいとか、画面端が若干歪んで見えるとかの問題を感じるけれど、それを乗り越えて使う意味があるとも感じるんだ。

 

いいところ3:Wi-Fiついてる

硬派な人にはいらない機能だろうけれど、Twitterに画像を上げるのが日常茶飯事だってんなら、デジカメから直接Twitterやらスマートフォンに画像を送れる機能は必須だと思う。というか、おれがカメラを買い換えようと思った理由がまさにこれ。SD→現像→スマホ転送という手順がめんどうでめんどうで。

他社のフラグシップ機でもWi-Fi機能は案外ついてないっぽく、むしろコンデジに多く実装されてる機能みたい。でもα7はしっかり付いている。初めはこの機能を搭載したNEX-6を買おうと検討したくらい、おれにとって重要な部分だったりする。

 

いいところ4:レンズが色々使える(らしい)

オールドレンズ遊びというジャンルがあると昔から聞いていた。オールドレンズというものの厳密な定義は知らんが、銀塩フィルム時代のカメラに使われていたレンズのことのようだ。

ミラーレス機の中で特にソニーのEマウントは、フランジバックが短いとかどうとかで、いろんなレンズにマウントアダプターを介することで対応可能なのだとか。これまでのNEXではセンサーサイズの違いによってレンズ本来のスペックと異なった画角での撮影となってしまっていたが、フルサイズセンサーを持っているα7では往年のフィルム時代と同様の撮影が可能になるのだとか。

本当はずっと昔からカメラを触ってる人向けのお遊びなんだろうけど、おれみたいなにわかでもわずかな投資で試してみることはできる。例えばこんな感じ。

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α7にPENTAX Super-Takumar 55mm f1.8を付けたところ。マウントアダプタはKIPON製を使用。レンズが2000円でマウントアダプタが7000円くらい。このレンズは東京オリンピックが開催された頃にいっぱい売れたものだとか。半世紀近く前の、おれが生まれる前に作られたレンズが最新のデジカメできっちり動作するというのがとても面白い。もちろんマニュアルフォーカスだけれど、EVFの機能で画面の拡大も容易だからピントも合わせやすい。

こんな感じで撮れるよ→http://www.flickr.com/photos/114212558@N06/11904872196/

 

いいところ5:軽くて小さい

NEX-5と比べるとちょっと大きい。でも他の一眼レフに比べたらまだ小さい。特に35mm f/2.8を付けたときの軽快さはいい。ちょっと街を撮りたいってときに最適。…35mmだとソニーにはRX1という最強の選択肢もあったりするので、他のレンズも使っていきたいけれどね…。

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とまぁ、こんな感じ。

 

いいところばかり書いてみた。悪いところは、…普通の一眼レフ使ったこと無いのでそれとの比較はできないな。NEX-5と比べたら総じて良くなっていると言えると思う。元の値段も違うけど。

 

さて、ここからは個人的な話。これまでNEX-5ではキットのズームレンズをほとんど使っていて。単焦点レンズの存在理由がよくわからなかった。

でも、フルサイズのミラーレスというキワモノに手を出してみて、さらに単焦点レンズを使ってみて、初めてレンズの画角とか意識できるようになった気がする。

単焦点を使うとカメラが上手くなる。と言うらしい。うまくなってるかどうかは別として、面白くなってきたのは間違いない。

同じくEマウントのフルサイズ向けの55mm f1,8がポートレートに向くとか聞いて、欲しくなったりするけど、とにかく高くて断念するとか、αマウントによさげなレンズがあるからマウントアダプタ介してでも使うかと思うもやっぱり高くて断念するとか、なるほどなーこれがレンズ沼のほとりにたつってことなのかなーと。

カメラの楽しさを気付かせてくれただけでも、α7は良いカメラだと思う。