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アイアンボトムサウンド(感想)

「地獄を見れば心が乾く。戦いは飽きたのさ」  「炎のさだめ」より

 

 

 

―ここは鉄の地獄か。「艦隊これくしょん」秋のイベント「決戦!鉄底海峡を抜けて!」の4ステージ目「アイアンボトムサウンド」をクリアした。この海域の噂はかねがね聞いていたが、実際体験してみれば、聞きしに勝る「地獄」だった。

 

ゲージ破壊は順調…それが罠だった

以下の艦隊で望んだ。

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事前の情報により、金剛型戦艦2及び三式弾が攻略に必須であることを念頭に構成した。さらに夜戦に強い重巡と雷巡をセット。雪風は運の高さからくるカットインに期待したセレクトだ。ダメ押しで旗艦以外にダメコンを搭載。大破進撃も可能とした。

 

挑戦は9日9時から始めた。以下はおれのツイッターのログである。その時その時の気分がうまくロギングされている。

開始1時間は順調。

 

開始から5時間でゲージ削りきった。資源も5000程度消費でまだまだ余裕といったところだ。まぁあと1時間もやればクリアできるだろう。そう感じていた。

…ここからが本番だった。上の発言に既に予兆はあった。そう「飛行場姫を撃破できていない」ということだ。

 

撃破できない姫

今回のイベントボス「飛行場姫」のHP500…これまでに類を見ない高さだ。普通に戦うととても削りきれる値ではない。そこで役に立つのが「三式弾」だ。ヘンダーソン飛行場を金剛型戦艦が三式弾で砲撃したという史実に基づいて構築された本イベントでは、三式弾がボスに特攻的に効くのだ。

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もちろんおれも金剛型戦艦に三式弾を載せてボスに挑戦したわけだが…。

急にボスにいけなくなる

ゲージを削り切るまでは1回しかお仕置き部屋に行かなかったくらいツイてたのに、急に道中旗艦大破や羅針盤妨害によりボスにいけなくなる事象が多発。

狙わない。当たらない。

それでも何度もボスにたどり着いた。元気な金剛姉妹に羽黒まで三式弾をもたせている。さて、あとは姫を攻撃するだけ…だというのに、何かの間違いか、金剛も榛名もそして羽黒もボスを撃ってくれない。

ここ(ゲージを削って)からが本当に地獄だった

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かなり焦りを感じ始めていた。ゲージはない。多少回復するがすぐに削れる。なのに倒せない、どうしてもボスが倒せない。途中から三式弾もち3人による攻撃では駄目だと思って愛宕(三式弾もち)を投入したが、それでも状況は変わらない。

 

初戦大破が増える

急に初戦で大破して撤退することが増加した。…あとから振り返ってみれば疲労回復を待たずに出撃を繰り返していたことと関係があるのだろうと思うが、既に正常な精神状態ではなかった。

連続お仕置き部屋

日が変わる頃からボス前2択で外れ(通称:お仕置き部屋)に連れ込まれることが増える。万全の状態でもボスに挑めないのでさえショックなのに、この戦闘では「姫」や戦艦が満載で無事で切り抜けることはできない。ほとんど全員が中破大破させられて資源を大きく損なう結果となる。

連続で行くとかなり精神に来る。この時点で心が折れそうになっていた。

資源の消費が限界を超える

3万以上あった油がついに1万を切ろうとしていた。挑戦開始から15時間以上経過。万全だと思った資源が5桁から4桁に落ち込んだときはめまいがした。

 

あとは祈るだけ…

少し仮眠して6時に起きて再挑戦を始めた。寝ている間に多少ボスのゲージは回復していたが、気にする程ではなかった。一回攻撃すれば削れる程度だった。寝たことですこし運気が変わったのか、またボスに行けるようになった。しかしそこに立ちはだかる「ボスを殴らない」病。

正直なところ、三式弾も金剛姉妹のことも、このゲームのことも嫌いになり始めていた。一体おれは何のためにこのゲームをしているんだろう。焦燥感と絶望感しかないこのゲームを楽しいと思っているんだろうか?何度も自問自答を繰り返した。

あっけない幕切れ

最早祈りしかなかった。三式弾を持った戦艦(重巡)が、夜戦で2回ボスを攻撃する。その事象をつかむまで繰り返す。資源が尽きるまで。

正直なところ10時過ぎには既にイベントをクリアする気力も失せていた。Call of Duty:GHOSTSのキャンペーンをやりながら合間合間に進軍する。たまにボスにいけても、どうせまたボスを撃沈できないのだ、と。

…思えば、この割り切りが良かったのかもしれない。世の中には「物欲センサー」というものがある。必死になっているときには手に入らない。けれど、必要にないときには手に入るというものだ。即ち、無心になれば手に入るということだ。艦これをやりながらも別ゲームをプレイしていたおれは、海域クリア欲から外れた「無心」になっていたのだと思う。

気がつくとResult画面で飛行場姫を撃破していた。本当にあっけない幕切れだった。ゲージは破壊されていた。一体誰が止めを差したのか見届けていなかった。けれど、艦娘たちはそんな娘不孝な提督のために応えてくれていたのだ。

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戦いは終わった。

26時間にも及ぶ…長い戦いだった。燃料は28Kも使用した。資源が軒並み4桁に落ち込んだ。それでも…勝ったのだ。何に?何だろう。運命に…か?

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終わると挑戦前後で名のLVが56→66になっていた。この間に96000の経験値を稼いでいる。E-4の経験値をすべて旗艦で取得したとしても268回も戦ったことになる。実際はMVPも混じっているから多少は少ないだろうが…それでも結構な回数を戦ったことになる。

何回出撃したのだろう?40回くらいだろうか…?もっと多かったか?20回を超えたあたりからメモするのも嫌になり、何回だったのか考えるのも嫌になる。

それでも、ようやく終わったのだ、この地獄は。

 

そしてE-5へ…

ひとつの戦いは終わった。しかし、最後の戦いが、イベント報酬である武蔵が手に入る最深部のステージが残っている。E-4で心が折れそうなのにこの上まだ残っているとは…。

先人によれば、E-4に比べればE-5は楽だという。あくまでE-4に比べれば、とのことだが。

艦これは運の要素が強いゲームだとつねづね思っている。もちろん運ゲーに載せるためにできることはするというのが前提だが。それでも最後は運だ。おれは非常に運が悪かった…のだと思うことにする。

もっと効率のいい編成があったのかもしれない。もっと楽に倒せる方法があったのかもしれない。それでも「夜戦に三式弾もちが姫を2回攻撃する」という事象を引き起こさないことにはこの戦いを終わらせることは出来なかっただろう。おれは試行回数を増やすことでこの事象を引くことができた。十分な資源と装備を持って。運ゲーだが、試行回数をなるべく増やすためにできることはする…これが艦これというゲームなのだろう。

 

さて…残るはE-5…来週に向けて資源を蓄積…。最後の力を振り絞って、おれは艦これに挑む。…来週末までに+1万は行けるだろうか。2万あればE-5を抜けられるだろうか。不安はあるが、まずはアイアンボトムサウンドを生き抜いたことを素直に喜びたい。