ツインテールの吸血鬼はお好きですか

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暗黒唇痕

月姫リメイクが10年以内に出れば我々の勝利だ

 

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TYPE-MOONがいつの間にか10周年を迎えていたという。個人的にFateはすげぇ好きだぁ!!!ってほどでもなく、Fesにも参加していなかった。けれど、このBlu-rayに月姫リメイク映像が入っている、さらにその中にはリメイク版弓塚さつきの設定画も収録ということで買ってきた。

 

これまで本当に作っているのかわりと疑わしかった月姫リメイクだけれど、映像が出たことで俄然信頼度が増した。少なくとも作っていないことはないことがわかったから。1年や2年以内に出るとは到底思えないが、それでも今まで待ってきた年月より早く、リメイクを手にすることができるのだろう、と思うと生きる気力もわく。今度こそさっちんルートは実装されるのか…という月並な希望的観測を抱きながら、ひとつ自分語りをしてみよう。

 

ブログ名が「ツインテールの吸血鬼」だし、Twitterのアイコンもさっちんにしてるし、基本的に自分は「さっちん」ないし「月姫がとても好きなんだと思う。少なくとも月姫は自分の短いオタ人生の中で、一里塚を築いているものだと思っている。…

 

 

 

 

その割に、この10年ずっとTYPE-MOONのことをウォッチしていたわけでもないので知らないことが多い。格闘ゲームがそれほど好きでないからMELTY BLOODもあまり知らないくらいだ。Fateも…ね。

 

―それでも。それでも何で月姫キャラクターの中で、さっちんが一番好きかというと。それは、おれが人外に堕ちる人間キャラが大好きなんだからだと思う。振り返れば人外キャラばかりの型月作品で、元々普通の人間でありながら人外になってしまったさっちん。自ら望んだわけでないという不幸さもさることながら、人外になったことで人間的思考がどんどん無くなっていって、怪物に堕ちていくところがたまらない。それでいて、人間的なところが全く無くなっているわけではない、というアンバランス感がいい。

振り返れば"絶対的""神話的" な強さのキャラクターばかりの型月作品で、さっちんは比較的最近人外になったばかりで、相対的に見れば弱い方。けれど、それでも人間には手の届かない程の力を持っているというのがいい。繁華街に行けばいそうな魔物、お隣に住んでいそうな怪物であるあたりがいい。

 

おれがさっちんを好きな理由は以上だけれど、どうしてそんなキャラクターが好きになったのかという理由にはもっと先がある。…記憶をたどると、月姫に出会った頃と近い時期に観たアニメ作品で、直接的な影響を受けたと思われるのがふたつほどあった。両方共ヒロインが作品の途中で普通の人間から人外に堕ちるという展開があり、さっちんの末路と共通している。

 

Night Walker-真夜中の探偵- DVD-BOX

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Night Walker 真夜中の探偵には、理保というヒロインがいるのだが、この子が作品の途中でヴァンパイアになってしまう。その後のエピソード「死者の薬」では、ヴァンパイアになってしまったことで、これまでの友人たちと一緒の世界にいられない/人間の世界を諦めなければいけない、という話が描かれる。これがすごく切なくて、好きで。理保自身これまでの人間世界との決別をすっごく悲しく思ってるのに、ヴァンパイアになったから友人相手でも吸血衝動抑えきれないよねーってシーンもあって、本当に人間じゃなくなっちゃったんだ…ってのが見えて。正直、ゾクゾクした。

さっちんが好きな理由の5割くらいは、この理保が好きだったからだと思う。

 

最終話の完全に絶望して人間を殺しまくる理保にゾクゾクきたというのもある。人外堕ち好きとしてそこは外せない。

 

デビルマンレディーはアニメ版ね。アニメオリジナルキャラクターで本作のヒロインである和美という子がいるんだけど、この子が作品の途中でビースト(デビルマン化)になってしまう。アニメ終盤ではこれまでただの敵・怪物として出てきたビーストが、普通の人間たちの間にもどんどん出現していき、人の心をもちながらビーストになっていく人が増えていく。もちろん人外であるビーストたちは人間たちに迫害されていく。そんな中、とある事情から和美と仲良くしていたビーストたちが人間たちに殺される。それどころか慕っていた不動ジュンさえ殺されかける。人間に絶望した和美は、ビーストに変身する。

こちらは人間をやめて、人外に堕ちた方が救いがあったってパターンかな。人間が人間らしさを失いビーストが人間に見えてくる。原作デビルマンでもあった展開だけれど、この逆転感はたまらないよね。

 

 

 

 

さっちんとはちょっとタイプ違うんだけれどね。それでも好きなキャラクターだ。

 すぐ死んじゃうんだけどね…。

 

 

こんな人外堕ちヒロインが出てくる2作品を経験した上で、新たな人外堕ちキャラクターとして、さっちんが俺の前に出てきたんだから、そりゃハマらないわけがねーわなー。

 あとおれが根本的にひねてるのでルートのないサブキャラというポジションが気に入ったというのもあるかもしれない(でも、あくまで副次的な理由だ)

 

さて、10年を経て成長したTYPE-MOONが送り出す新しい月姫はどんなだろうか。またおれをゾクゾクさせてくれるようなさっちんを送り出してくれるんだろうか。それともおれの嗜好が変質して当時ほどの感動はないのだろうか。期待半分不安半分、のんびりと待っていよう。

 

 

 

最近だと、屍鬼の清水とかもいいと思いマス。性格悪いけどね、乙女っぽいから好きだ。