ピンクパンサー・イン・ザ・バトルシップ
バトルシップみてきた。宇宙人侵略!迎え撃つは海兵隊!撤退NO!エイリアンは殺せ!アメリカ万歳!な映画。面白かった。だいたいこんな感じ。
- 宇宙人のガチ侵略度:B
- 人間ドラマ(ラブ方面):D-
- 人間ドラマ(それ以外):A
- 銃撃戦:C
- 艦隊戦:A
バトルシップとか宇宙人侵略!とか言いながら前半1時間くらいは静かなもので。ちょっと卑屈な主人公と惚れるツボが変なヒロインと親父さんと浅野忠信の繰り広げるわりとどうでもいい人間ドラマが続く。人間ドラマパートではアメリカ映画では珍しいと思われる海上自衛隊が出てくるのが見所かな。日本人は本作ではわりといいポジションで描かれていたりする。というか14カ国が演習に参加してるって設定なのに、日本ばかり出てくるのが不自然に思えるくらいの優遇っぷりだ。
後半は怒涛の艦隊戦。「あーこりゃオプティマスいなきゃ無理だー」みたいな超巨大艦と駆逐艦のガチバトル…と思いきや、直接対決はせず、相手の移動を見切って画面上の座標を指定してミサイル発射する潜水艦ゲームみたいな展開になる。…それもそのはず、原作がボードゲームらしいんだから。ボードゲームを原作にして映画にしようとか考えるのがキチガイすぎる。それがアリならマインスイーパーでも映画にできそうだ。
でもそれはおまけみたいなもので。本作最大の見所は「バトルシップ」。そう「バトルシップ」という名前を冠してる最大の理由、それが後半の後半に判明するわけだが、これが熱い。まぁ前半からあからさまでわかりやすく配置してあったから想像はつくんだけど、ベタはベタだからこそいい。熟練兵と「若いの」が協力しあって敵に立ち向かう姿はぐっと胸が熱くなる。
敵歩兵がちょっとスパルタンっぽいとか、その割には脆いとか、つーか敵戦艦が基本的に紙装甲だとか、そもそもリモートから衛星ブッ壊しとけよとか言いたいことはあるんだけど、そんなん吹っ飛ばすくらいには良かった。最近見た「世界侵略」では体験できなかった巨大VS巨大が存分に味わえたなぁ。
欠点をあげるなら人間ドラマ部分はギャグっぽすぎて、バカ映画だけど、そういうバカは求めてなかったので。さらに長いのがまた。最後までイチャコラが続くんだもの。「これが俺達の食事だ」とか言って装備を補充して早くスコットランドに行って来いや!とか思ったよ。
世界侵略+バトルシップでお互いないものを補えば、最高の宇宙人侵略バカ映画になれる気がする。