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ソ・ラ・ノ・ヲ・ト

魔法少女まどか☆マギカ」のヒットもあってか、「オリジナルアニメ」というものに注目が集まっている昨今。しかし、オリジナルアニメが作られる下地となったのは「アニメノチカラ」であることを知る人はそういない。「アニメノチカラ」は「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」「閃光のナイトレイド」「世紀末オカルト学院」の3つのオリジナル作品を世に送り出した企画だ。これらが「オリジナルアニメっていいよね!僕も大好きだ!」な風潮を作り出し、「まどか」のヒットにつながっていったのだ…まぁ、妄想なんだけどね。まどかが「アニメノチカラ」第四弾だった…てのはチラホラ聞いてるので2割くらいはあってるんじゃなかろうか。


前置きはそれまでにしておいて、今さらのように「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」を見ている。きっかけは、某所、とだけ言っておく。
けいおんだの劣化ARIAだの酷い言われようだったが、真偽の程はどうなのか。気になっていたのもあった。


ひとまず1〜6話まで視聴。今のところ一気見するには面白い。
まず世界観が非常に好みだ。かつての文明が崩壊し、神話になってしまった遠い未来。言葉や人種や文化がちゃんぽんとなり、日本風の名前の登場人物が多いが、日本語(漢字)は作中でも常用されていない(洗礼名的な意味合いで儀礼に使われるだけ)。人の住めない世界(ノーマンズランド)との境界に位置する辺境の地スエズに、主人公である空深彼方が着任するところから始まる。かつて学校だった建物は砦となり、体育館だった場所に超技術の戦車(半壊)が置かれている。

…とまぁ、世界観はすごく好みだ。復興した世界は自動車はあるけれど、コンピュータは(日常的)には使われていない。二次大戦前夜くらいの歴史感だろうか。ただし飛行機がないのは単に描かれていないのか、技術が失われているのか.。

旧世界の遺物の廃墟感もよくて、旧世界の監視装置が草に覆われそれでも機能しているのにぐっときた。

ただおはなしはとてものんびりしている。「軍」である必要はあるの?とか、この物語の目的は何?とか思うのだけれど、世界観が楽しいので気にはならない。そんなアニメがあってもいいのではなかろうか。

背景がすごく綺麗なのも特徴だ。日本では見られない光景ばかりだが、ちゃんとモデルがあるらしい。スペインのどこかと聞いている。去年の夏コミで「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト聖地巡礼本を買ったから間違いない。…しかし、思わず行ってみたくなるような美麗な風景なのは間違いない。


さて、現在7話。このあたりから物語はぐっとシリアスになるらしい。どんな結末を迎えるのか。