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41型強化手榴弾


 
 41型強化手榴弾を手に入れるためにはいくつかの壁がある。俺にとってのそれは黄金片だった。

 ニュード集積体は存在しているかどうかさえ怪しいシロモノだが、続けていれば幻も現実になるもので、先月末に集積体を2つ揃えることができた。残るは数のいる黄金片だった。
 
 上級の装備は黄金片のようなレア3素材をよく要求する。黄金片は多くの装備で必要となる素材でいつもカツカツなのに何十個も要求されることが多い。戦闘メインの俺にとって、貢献によって出現確率が上がる希少金属系は鬼門だ。鉛板の所持数は3桁超えているが銅板は10枚ちょっとしかない。

 41型強化手榴弾を手に入れるためには黄金片が15個必要だ。集積体が2個揃ったとき、俺の持っている黄金片はわずか2個だった。半月ほど経ったが、わずか5個しか集めることが出来なかった。

 そこで俺は希少金属系を手に入れるため強襲兵装を一時的に封印した。強襲で貢献を稼ぐにはコア凸しかない。コア凸はきちんとできるならかなり貢献を稼ぐことのできる手法だが、効率よくポイントを稼ぐためには41型強化手榴弾が必要なのだ。

 貢献を稼ぐため俺は支援兵装に乗り換えた。誰でも思いつく単純な話だ。しかもSP供給Aの杖41胴を準備して完全にリペア特化した。戦闘は捨てた。自軍の勝利すら捨てた。俺はネクロマンサーと化し、ひたすら前線で修理と復旧を繰り返した。

 その甲斐あって、黄金片がこれまでに無いペースで集まりだした。スコアが足りずに銀片になってしまうことも多々あった。あまりにブーストの無い機体で戦場から置いてけぼりにされることもあった。それでも支援章が3つ貯まる頃には黄金片を15個揃えることが出来た。

 かくして41型を手に入れることが出来た。プレイし始めて半年以上。ようや強襲らしくなることができた。本当に長かった。これだけ文章が長くなるぐらいだ。そんだけ焦がれて焦がれてたまらなかった装備だ。
 もっと計画的に集めていればさらに早く手に入ったかもしれない。が、今となっては関係ない。ティアダウナーを手に入れたときのように、手に入れてからが本当の勝負なのだ。


 気付けばランクはB1になっていた。SAB戦とのマッチングが始まっていた。ここからが本当のボーダーブレイクだ。