引越

　昨日、住居を移転した。今年初めての引越、昨年から数えると通算4回目となる。

　静岡に移り住んだのが11月の頭。あちらに住んでいたのはたった3ヶ月になるか。ようやく静岡という環境に慣れてきた矢先の引越。いろいろな諸事情があるとは言え、また引越か、と少々テンションが下がっている。荷物を詰めるのもおっくうな作業だが、開けるのもまた楽しい作業ではないもんだ。

　まったく、根無し草もここまで来ると病気に近い。昨年の俺の経歴を見たら愉快だろうな。一年に住所を何回も変更してるときたもんだ。借金取りに追われて日本中を転々としていると思われてるかもしれんな。

　新天地は、北関東。"関東"の定義の北限に当たる群馬県である。縁もゆかりもなければ、これまで訪れたこともない未知の地方だ。一応、市ではあるが、駅前にはコンビニ一軒、商店街にはアーケードすらない実に閑静な街だ。よくある地方都市だな。
　けれど、住んでる場所は駅に近く、スーパーもコンビニも本屋も近くにある。「駅前に出れば街だけど住んでるところは山の中」だった静岡暮らしより快適になりそうだ。

　驚いたのはテレビ局だ。なんと東京のテレビが映る。都心から軽く100キロは離れているだろうに日テレもフジもTBSも、なんとテレビ東京だって映る。遠距離受信してるのではなく、どこかで再送してるんだろうな。テレビ局という点で、関東は"ひとつ"なんだな。

　物理的にも東京に近い。特急列車に乗れば1時間ほどで東京駅に着いてしまうだろう。関東ってのはこんなにも恵まれているのか！大阪も悪くはなかったが、関東の鉄道網の発達ぶりには目を見張るものがある。

　さて、このあたりには何があるだろうか。寺社仏閣、名物、名所。地ビールだってあるだろう。新しい場所は慣れるまで苦労するが、新しいものに触れられる楽しみもある。明日から楽しそうだ。