ツインテールの吸血鬼はお好きですか

Do you like a twintail vampire ?

Border Break

 ロケテの時に少しやっていたのだが、四国に引っ越してしまったものだから本稼働の頃には近くに設置店舗が無く、少し忘れかけていた。けれど、最寄りのゲーセンに入荷したことを知り、再開している。後でもっと長いものを書くけれど、とりあえず雑感として適当な感想でも。

 10VS10というかなり多人数の対戦ゲームであること、クラス制であること、支援、援護、連携が重視されているなど、このゲームは既存のFPS/TPSを意識して作られている。開発スタッフも「Counter-Strike」や「BattleField」の名前を挙げていたようなので、端的に言えばロボットでBFやってみましたってとこかな。でも、きちんとチーム戦のFPS/TPSのエッセンスを抽出できていて、意外なほど遊べるデキになっている。

 じゃあ、既存のFPS/TPSと何が違うの…ってことだけど…。…実はあまりないように思う。俺はこのゲームは面白いし、やりこみがいはあると思っている。けれど、それはこのゲームが他の何よりも優れている部分があるからじゃなくて、これまで足りなかったパーツを補っているから、だと思うんだ。

 具体的に従来のゲームになかった補っているものを言うとこれがロボゲーであることかな。欧米じゃ人型決戦兵器は受けないけど、日本人としてはやっぱりロボで戦いたいよねー。ってのがまずあって。それでいてそこそこの人数と対戦できて、チームでの連携が重視されていて、いろんなクラスがあって…、そんなロボゲーあったかもしれないけど、ここまで大々的に無かったから。…ああ、絆は何か違うんだ。
 そんな欲望を満たしてくれたのがこのゲーム。だからこのゲームの面白さのほとんどは既存のFPS/TPSに由来する部分であって、特有の面白さってのはロボであることでしか無いと思うんだ。

 悪いところはいっぱいあるよ。主にシステム面だけど。VCできない。徒党を組めない。フレンドもない。プライベート対戦もない。マップもルールも一種類しかない。…アーケードゲームだから当然なんだろうけど。そのせいで、どうも既存TPSの簡易版って印象を受けちゃうのも事実。
 素材収集の要素もあまり好かないな。いい素材で作った武器の方が強いとか、先人の悪いところも忠実に受け継いでいるなぁと思う。あと武器の購入やアバターのカスタマイズでさえ金(=GP、ゲームタイム)を取るのはちょっとアレだと思う。素材集めたらタダで開発してくれりゃいいのに…。

 ただ単にこのゲームと似たような面白さを享受したいだけならPCや360のゲームをやった方がいい。ずっと安く済むしな。同じセガのロボゲー、バーチャロンはゲーセンならではの魅力があったわけだが、このゲームの操作デバイスあくまでマウスだし、レバーもそんなに特殊なものじゃない。
 このゲームはすごくコンシューマ向きのゲームだと思うのだけれど…、それがまずアーケードに出ちゃうのが今の日本なのかなぁという気も。HL2も出てたしね。こういうゲームをやってくれそうなのがゲーセンにしかいないんだろう。

 
 でも、ゲーム自体はよく作られていて面白い。だからこそ、なんかもやもやするものがある。
 そのまんま「みんぐ・みなづき」でプレイしてるので見かけたら適当に遊んでやってください。