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テイルズオブヴェスペリア・クリア

これ以上モチベーションが下がる前にと、速攻でラスダン突入してクリア。レベルが上がりすぎていたので特に苦戦することもなく、ラスボス撃破。

面白かった。
日本風のクラシカルなRPGを最近じゃJRPGと言うらしい。なるほどTOVは呆れるほど忠実なJRPGだ。北米でも展開するから今までにない要素があるのかと思えば、真逆で、日本風のRPGを煮詰めた先に出来たゲームという感じだった。
比較対象が悪いが、ショパンとは比べモノにならないほどきっちりと作られている。グラフィック、戦闘、システム、ボリューム…どれもものすごく詰め込まれてる。俺が先入観として持っていた"乱発"のイメージを払拭してくれたように思う。過去作品をちょこっとプレイしてみたくなるぐらいにね。


特にキャラクターの描画に関しては、ようやく作り手の作りたい表現が出来るまでハードウェアのスペックが上がったんだなと感じた。PS初期のポリゴン人形芝居や3Dのフィールドに2Dのキャラクターを重ねてたゲームからすると隔世の感がある。ついこの間までやっていたペルソナ4とわずか一ヶ月の発売時期の差しかないのに、ハードウェアの5年の差は大きいんだな。
アニメチック絵をそのままゲーム中で動かすってのは初めはあまりインパクトないんだが、少し振り返ってみるとものすごいことだよ。今のハードでPS、PS2のRPGをリメイクして欲しいくらいだ。

ただTOVに関して言えば、ハードウェアの進歩に表現者の技法がその進歩についていってない部分もあるな。イベントシーンとかまだぎこちないとことか、しょぼいとことか多い。なんでも映画的にしろとは言わないが、もう少し動きのあるカットとか、派手なエフェクトがあっても良いんじゃないかな、と。だいぶ頑張ってるとは思ったけど。
あとムービーシーンはもういらないと思う。一応お約束として残されてるようだが、表現できないからムービーに逃げた昔と違って、今の技術だとすべてのシーンを十分に表現できるだろうよ。


とりあえずこの作品の次が見てみたいもんだ。もっともっと高めればJRPGとやらも新しい段階に行ける気がするよ。