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ツインテールの吸血鬼はお好きですか

Do you like a twintail vampire ?

ラ・ラ・ランド

ラ・ラ・ランドを観てきた。自分の中でどのような感想を持てば良いのか、まだ咀嚼がデキていない。決して悪い映画ではないし、むしろいい映画だったと思う。だが、予告編や冒頭3分くらいで感じられる高揚感、多幸感に満ちた作品かというと、そうでもなかった。というのが正直なところだ。

特筆するべきはやはりラストシーンだろうか。ここが無ければミュージカル風の映画、で終わるところだったと思う。

男は夢を叶えた。女も夢を叶えた。けど、二人一緒で叶えることはできなかった。不幸か?違う。二人共夢を叶えて、最高の人生を送っている。

セブがミアの姿に気付き、「ようこそ」とぼそりと呟く。最後の演奏。ありえたかもしれない過去と未来が二人の脳裏を流れる。

でもそれはなかった。ありえなかった。

ミアが店を出て振り向く。セブはそれを見送る。悲しそうな顔をしていたのに少し無理をしたような笑顔になって。それを見て彼女は去る。

…台詞のないシーンなのに、なぜか台詞が聞こえる。

―ああ、おれは大丈夫だ。とても幸せだ。君は君の幸せをつかんだんだ。大丈夫、そのまま行け。けっして振り向くな。

 

舞台劇を意識したようなセットや背景、独特の空の色は、監督が好きな昔の映画のオマージュなのだとか。あまりおれは過去の映画を知らないけれど、観る人が観ればあちらこちら映画へのオマージュへ溢れているのだとか。

そういう意味でも多層的な面を持っていて、全編が何らかのメタファーのようにも思えるし、夢を追う人に向けたメッセージにも思えるし、現実を知らしめるような話にも思える。観た人の人生を映し出すような映画なのかな、と思った。