ツインテールの吸血鬼はお好きですか

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1月に見た映画「アイドルマスター」だけどジブンガタリ多め

かつて憧れた立場まで来たけれど

夢は果てしなく広がって止まらない

 「i」

 

アイドルマスター劇場版を観てきた。良かった。

 

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おれとアイドルマスターの出会いは、2007年に遡る。全くアイマスというものを知らなかったおれが、Xbox360版のトレイラー「Go My Way」を初めて見て、一目で心を奪われたのを今でも鮮明に憶えている。おれがXbox360をハードごとお買い上げするのに躊躇は無かった。今でもアイマスのために360を買ったことは誇りこそあれ、後悔など無い。いみじくも1月25日はアイドルマスターの360版の発売日だ。劇場版はちょうど箱マスの7年後に公開されたことになる。

 

ただ、アイマスにたいして熱の入っていた時期というのは、そこから2年程度で。それから先のアイマスの展開はわりと控えめに見ていた。モバゲーやグリーのコンテンツなんて、それこそろくに知らない。

 

だからこそ、この映画を見て良かったのかなと思う。おれにとってアイドルマスターというコンテンツは7年前に置き去りにしていて。彼女たちがそれからどんな風になっていたのかを知らなくて。おれが知らなかった空白の年月に、アイドルマスターというコンテンツがどれだけ成長していたのか知らなくて。それが今日、よくわかった。

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劇場版アイドルマスターはTVシリーズの続きとなっているようだ。アイドルマスターというのは、これまでどの媒体であってもアイドルの頂点を目指す過程を描いていたと思うのだが、劇場版がこれまでの展開と全く異なるところは頂点を取った後の話であることだ。彼女らは十分成長しており、アイドル同士、プロデューサーとの絆と結束を深めており、アイドル活動も磐石だ。彼女らはもはや挑戦する立場ではなく、憧れられる立場になっていた。

劇場版アイマスは、アイドルたちの成長を描いた作品だという。監督も、舞台挨拶での各キャストも強調していた。

劇場版では、765プロでないアイドル候補生たちが登場する。彼女たちは技量も足りず、仲間同士の絆も足りない。その中には春香に憧れてアイドルを目指す候補生もいたりする。未熟なアイドル候補生たちと対比される765プロのアイドルたち。見ている側はわかる。今では頼もしく見える765プロのアイドルたちも、少し前は候補生たちみたいだったんだ、と。

 

アイドル候補生の北座志保は、理想は高く、メンバーにはきつく当たるところが目立ったが、その裏にある焦り、苛立ちには覚えはある。まるで理想と実力が吊り合わない低ランクだった頃の千早みたいだ。アイドルというものに憧れる矢吹可奈はかつての春香みたい、だろうか。そんな未熟な候補生をどうやって導いていくか。というのが本作の裏テーマだろうか。

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なんだかんだで後輩を導こうと努力するアイドルたちを見て、本当頼もしいなぁと思った。7年前と大違いだ。プロデューサーの庇護が無ければどうしようもなかった彼女たちはもう無く、既に一人で、みんなで羽ばたけるようになっていた。

…おれの知らない間にアイドルマスターというコンテンツもずいぶん大きくなっていたようだ。正直360で初めて見たときは、…アケマスからの濃い連中には支持されていたものの…今後どうなってしまうのだろうかと思っていたりもした。でも、なんというか、すっかり安定したというか、そんな安心感を感じた。箱◯からも7年生きてきたんだ。あと7年くらい楽勝さ、といったふうなね。

反面、おれはこの7年どうだったろう。「今」を積み重ねていきていただろうか。輝きを感じていただろうか。輝きの向こう側へ行こうとしていただろうか。スクリーンでまばゆいばかりに輝くアイドルたちを見て、そんなことばかり考えてしまった。

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…ともかく、アーケードとか箱の頃から付き合ってる人にとっては、現在のアイマスとの関わり合いを問わず、思うところはある映画だと思った。見ておいたほうがいいと思う。これまでの自分を振り返るためにも。

 

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