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6月に観た映画1:オブリビオン

スターップとはたいして関係ない映画。

5月末の封切りから1週間経った本日IMAXにて観てきた。観客の入りはそこそこ。期待の新作といったところか。

 

トム・クルーズ主演のオブリビオンという映画を知ったのは、割と最近のこと。何かの映画を観たとき予告編で流れていたのを観て、その退廃した世界観に、そしてゲームする人なら思わずビビっときてしまう「オブリビオン」というタイトルに心を掴まれたのだ。「オブリビオン」というのは忘却という意味だ。意味が覚えられない人は、「忘却の旋律」の英題が「Melodies of Oblivion」であることから覚えよう。

 

実際この映画はビジュアルがイケてる。まず空に浮かぶ透明感あふれるタワーから物語は始まる。このタワーの造形が非常に良い。全面ガラスと流線型で整えられており、朝焼け、青空、夜と移り変わる空の色が直に部屋を彩り、美しい。それと対比するかのように、スタジアム跡、泥に埋まった橋、崖の一部となったビル群等の滅びた地球描写も良かった。ゲーム的な感覚で言うと、タイトルこそ「オブリビオン」だが、雰囲気は「Fallout3」といったところか。ジャンプスーツに野球帽をかぶって背中にアサルトライフル背負ったりするところが、すごくそれっぽい。少なくとも本作は、Fallout3のような世界観が好きなら楽しめるのじゃなかろうか。

 

 

本作は、割とどんでん返しがある。ストーリーの序盤から「◯◯の正体」はなんとなくわかるのだが、中盤まではおだやかに退廃した世界ライフを満喫してるトムを観ることになる。中盤以降の真実が見えてからの怒濤の展開と絶望的な戦いは手に汗を握った。そういう意味でストーリーは練られているとこは練られていて、2週目の方が楽しめるかも知れない。トムが人類の行く末に言及したセリフが前半にあるのだが、それが今後の展開を示唆していたりするのだから。

ただツッコミどころもあると言えばある。本作を語るときにバトルシップという単語が時折見え隠れすることが気になっていたのだが、実際観てみたら「そういうことか」と頷いてしまった。ただ補完で何とかできる範囲ではあるかな。でもヒロインそれでいいのかよ、という思いは消えない。

 

 

ということで、わりと面白かった。オブリビオン。ちょっとマニアックかなぁと思ったけど。崩壊した世界を観たい人、未来なのに光線銃じゃなくて実弾系なのがいいなぁという人、宇宙に浮かぶ三角形に興味がある人、塔の上でのんびりしたい人、バルスしたい人は観て損無いんじゃなかろうか。