ガールズ&パンツァー 舞台探訪 〜大洗あんこう祭電撃戦〜
18日。大洗あんこう祭に行ってきた。目的はガールズ&パンツァーである。秋から始まったアニメ。初めは「ミリタリ+美少女…?何番煎じだよ」と思っていたんだけれど、でもね、ガルパンは違うんですよ!嫌味のない可愛らしいキャラクター達に、美少女モノとしてはガチすぎる戦車戦のミスマッチが逆に味となって、すごく楽しみになっている。
1クールモノで5.5話放送なのにここまでイベントやるとは…。
序:大洗までのアクセス
大洗の位置はこのへん。水戸から少し南に下った港町とのこと。上野から常磐線で水戸まで行き、水戸からは鹿島臨海鉄道の大洗鹿島線で15分程。うちから2時間程度の距離。
ここから海までは2〜3km程度。アウトレットに行くバスは1時間に1本程度ある。今日のイベントの際は30分に1本アウトレットまでのシャトルバスが走っていた。
1.お出迎え!
朝9時半に大洗駅について真っ先にこれにでくわした。
覚悟していったおれでさえ驚いたのだから、そうでない人は相当にビビったことだろう。今日の大洗駅は、単線の地方駅としては異常なほどの人出となっていて、騒然としていた。クリアファイルや記念乗車券を求める列が駅の外まで伸びているほどだった。
10時から予定されていたラッピング電車のお披露目会はと言えば、既に入場を打ち切ったというアナウンスが流れていた。後から調べると1時間以上前からイベントに並んでいた連中がいたとか…。後から考えたらこのお披露目会に行けなかったのも正解だったのだが。
会場まではシャトルバスで移動。こんなところまでガルパン仕様。
ラッピングバス。ラッピングでない普通のバスと2本で運行していた。結局このバスにはタイミングが合わず乗れなかった。
会場はアウトレット横のマリンタワー前芝生広場。アウトレットでもガルパンイベントや販売は行われる模様。芝生広場はすごい賑わいだった。
2.アウトレット!
早速芝生広場のガルパンブースをのぞきにいったら…あれ何も無い。
ガルパンブースの両隣が自衛隊と海保って狙ってんのか!な組み合わせだった。
ってことで、4話に出てきた大洗アウトレットに移動。
ここが大洗のお土産とか売っているお店。ガルパングッズも本日販売するらしかったが、なんと昨日時点で既に完売しちゃったのだとか。
あんこう焼きのお店もここに。ガルパン特製仕様のあんこう焼きは早々に予約だけで完売…。恐るべし。
まいわい市場の前はガルパントークイベント会場となっていた。
この時点では準備中。のぼりを建てていたのだけれど、本番時は強風のため撤収に…。
入り口はこんな感じ。
こっちが恥ずかしくなるぐらいコテコテの看板ばかりだった
まいわい市場の2階には上映会会場が設営されていた。
上映会会場には意外と珍しい会長の立て看板。イベント中何回かのぞいてみたけど、地元のおっちゃんが休憩がてら観ているようで、なんだか面白かった。
さて、ここでアウトレットを離れ、いったん芝生広場に戻る。
望遠にするとこんな感じ。なんと、あんこうチームが見下ろしてるという。
3.物販!
アウトレットから戻ると先程の空のブース前に人の列が…。時刻にして10時半。一体?何の列かなぁと思って並んでいるとみるみる後ろに人が並び始める。列は末尾が見えないくらいにまで伸びていった。それがあちこちで話題になった物販列だった。
あとでマリンタワーから撮影したものだが、蛇行してえんえんと並んでいるのが見て取れると思う。マリンタワーを半周するほどの長さ。
ラッキーだったのは、おれが並び始めたのは列が形成され始めた頃だったこと。―もしも10時からのお披露目イベントを見れたとしたら、会場に来たとしても11時になったろう。その頃の列は手遅れになるレベルだった。声優イベントか物販か。今思えば2択だったな。
11時から物販開始で、30分程待って購入できた。前に並んでいた人数と比すると遅かったかな。でもしかたない。慣れていなかったんだろう。こんなに人が来ると思っていなかったのだろう。会計は一箇所しかなく、品物も客が選んでいく方式。回転は遅かった。これは誰が悪かったわけでもない、と思う。客の数が想定以上だったの一言に尽きる。実際現地にいったおれすらこんなに来るとは思わなかったし、イベント開催側もそうだったろう。
あまりにも列が長く伸び過ぎていたため、地元の方々の興味を引いたらしく、何度か質問された。
「何か食べ物売ってるの?」
「ええ、まぁ(干し芋を想像しながら)」
たぶんあんこう汁の列と勘違いされていたと思われます。
4.マリンタワー
そびえ立つマリンタワーにも登ってみた。
登った先にいきなりこれ。
気合入ってるな…。
マリンタワーからの海はとても綺麗だった。真っ青な空と海!
アウトレットを見下ろした感じ。このアウトレット全景は劇中でもでてきたけど、ここからのカットっぽい。
5.あんこう!
マリンタワー周辺に、子供たち向けアトラクションとして、あんこうトラクターに乗って一回りというものがあった。このトラクター、なんとあんこう踊りのBGMを流しながら子供たちを載せて走っていたとか。そんな珍事に遭遇した。なんとなく聞き覚えはあったんだけど、まさか本当にそうだったとは。
大洗はあんこうの街だけあって、トラクターだけでなく、あんこう鍋やあんこう汁の舞台がほうぼうにあり、実にあんこう尽くしだった。極めつけはあんこうの吊るし切り実演だ。例年やっていて、本イベントの名物でもあるらしい。
日に2回やっていて、おれが見たのは2回目12時からの回だった。
あんこうを鮮やかな手際で捌いていくのは、地元旅館の大貫さん。司会と軽快なトークをかわしながらみるみる解体していく。
あっという間にあんこうはみるも無残な姿に…。解体された部分はあんこう汁として美味しくいただかれました。
6.イベント!
13時からは、ガールズ&パンツァー出演声優5人、あんこうチームの面々が登場するイベントが開かれた。まぁ…おれが言うのもアレだけど、このイベントだけ空気が違いすぎた。大洗の中に突然アキハバラが出現したような、とでもいうか…ご想像にお任せします。
ステージ脇のあんこう汁配布列に並んでいた観光客の方々が「?」みたいな顔をしながら観ていたのを、ちょっと申し訳なく思いながらも、本邦初披露の生「Enter Enter MISSION!」とかが良かったな。大洗高校のマーチングバンドのコラボ演奏も良かった。「これがわたしの戦車道」とか演奏していた。
イベントで公表されたコラボ企画。痛レンタサイクル。
現在2台まで制作。12月に正式に貸し出し開始らしい。…これに乗って聖地巡礼するのは勇気いるかな…。アウトレット内の海賊屋というレンタサイクルショップで借りられるそうな。
6.巡礼!
ここまで、イベントの連続で会場に釘付け、ほとんど舞台を回ることが出来ていなかった。
13時のイベントが終わった後、少し時間が空いたので、舞台を見てまわることにした。
マーケットガーデン。マーケットガーデン作戦とかけたセレクトらしい。
大洗磯前神社。第4話、聖グロ戦にて、野外ステージから市街戦に入ったときの道がここなのね。
この坂の先にある神社には痛絵馬が奉納されていたとか…。
あんこうチームが追いかけられたCGシーンの起点はここ。
マチルダに突っ込まれた旅館。壊されたとだけあって注目度高く、周囲は結構にぎわってた。暗くて分かりにくいと思うけれど、入り口のところにガルパンのポスターが貼ってある。
あんこうチームが追い詰められたところにある旅館はここがモデル。
こちらはお魚屋さん。
かわいらしいイラスト付きで歓迎ムード?ここで、たこの試食をさせてもらったのだけれど、すごく新鮮で、歯ごたえもあって、美味しかった。今度は大洗のたこを食べにくるってのもアリかなぁと思っちゃったよ。
7.イベント(2回目)!
15時からアウトレットに場所を映して2度目のガルパンイベントがあった。これがすごかった。決して広くない会場にものすごい数の人が集まっていた。
イベント終了直後でコレ。2階部分にもびっしりと人。完全にキャパオーバー感があったかな…。
8.大洗駅!
イベントもひと通り終わり、シャトルバスで大洗駅に戻った。大洗駅で人が集まっているコーナーがあったので、のぞいてみたらガルパンコーナーだった。
中では設定画やアニメの場面を展示していた。朝10時に行われていたお披露目イベントの様子も既にパネル製作されていて展示されていた。手が早いこと。
駅内部もよくよく見たらガルパン一色。行きでは(あまりの人の多さに)気づかなったけど、相当だった。
17時の列車に乗って帰る。列に並んで立ちっ放しだったり、街中歩きまわったり、すっかり疲れきっていた。心残りはラッピング電車(電化されてないから汽車、だけど)を見れなかったことかな。また見る機会があれば挑戦したい。
9.総括!
久々にイベントというのを堪能した。疲れたけれど、充実した日曜日だった。
おれにとって大洗を訪れるのは初めてだったし、そもそも茨城県に観光に来たのも初めてだった。こんな場所だったのか、街だったのか、といちいち噛み締めながら歩いていた。街歩き好きとしては非常に楽しかった。
最近よくあるアニメで地域振興という点でも、ガールズ&パンツァーという作品は、地域とうまく噛み合っている気がした。今日時点でガルパンは5話しか放送されておらず、今後の展開次第でどうなるかわかったもんじゃないが、それでも底知れない力強さは感じた。地元にとっても、おれたちみたいなモノ好きにとっても、Win-Winな関係が続けばいいなぁと思った。
最後に、戦利品。
干し芋、スイートポテト、記念乗車券、記念回数券、先行資料集、生徒手帳、ピンズ、ワッペン、酒、無料配布のいばナビバッジ、エヴァQパンフレット豪華版、以上。
会場でイベントを盛り上げてくださった大洗の皆様、訪れたガルパンファンの皆様、スタッフ、声優の方々、本当にお疲れさまでした。