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ネイビーシールズ

ネイビーシールズという作品を知ったのは、日曜洋画劇場で観た日曜日。そのときチラっと映ったCMに興味を惹かれ、その週の木曜日にレイトショーで観てきた。100の「感動しました」より1の一人称視点である。

面白かった。けど、アクション映画として面白いかというと微妙。ドキュメンタリーとアクションの間で、ど派手な戦闘シーンのわりに淡々としているという奇妙な感覚がずっとあったな。

 

ネイビーシールズという映画は、米国海兵隊特殊部隊SEALsの活躍を描いた作品。ストーリーをひとことで言うと、「米国でテロを計画する原理派の野望を、オセアニアで、ソマリアで、そしてメキシコで打ち砕け!」とか、そんな感じになるだろうか。端的に書くとありがちな映画だが、この映画を異質なものとしているのが、出演している人がみなさんモノホンだということ。現役か退役かは知らないが、海兵隊員が海兵隊員役を演じているというあたりがすごい。(エンドロールでRetiredって書かれている人は退役なのかな…?)動きもキビキビしていて、足をひっぱるルーキーもおらず、見ていて気持よかった。

作品の銃は全部実銃で実際に射撃してるのだとか。軽機関銃の斉射なんかが特徴的だな。黒い線みたいなのが走って、その中に曳光弾が時々混じってたりして、「へー、実際に撃つとあんな風になるのかなぁ」って思っちゃうくらい他の作品の射撃シーンとは違った。

あと特徴的なのは「一人称視点」かな。頭にカメラをつけたまま銃撃するってだけのアイディアなんだけれど、よくある銃撃戦もM4を構え、ホロサイト越しに敵を射殺するシーンを一人称視点で見ると、斬新。最も、あまりにも「FPS」的であるとは言えるかも。

 

本作品全体を通して、FPSゲームの強い影響下にある、と思う。元々「Call of Duty」シリーズみたいな戦場FPSは、戦争映画にインスパイアされているのだが、とうとう逆流現象が起きているのかなと。一人称視点での戦闘シーンなんてまんまゲーム画面だよね。

これはネタバレになるから詳細を伏せるけれど、「ネイビーシールズ」のシーンで、「絶対これCoD:MWの影響だわ!」と言い切れるシーンがある。そのくらい、ゲームっぽい。

 

昨年公開された「世界侵略:ロサンゼルス決戦」もそうだったけれど、最近の戦争映画はFPSを意識した演出が多くなってるのかもなぁ…。

 

ともかく、FPS脳としては楽しめる映画でした。アクション映画好きはミリタリーが好きならアリだけど、それ以外は微妙かもね。