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1日目・クエンカ

マドリード中心にあるアトーチャ駅は、スペイン国内の各都市へ向かう列車が集結するターミナルだ。ここからバルセロナバレンシアへ行くこともできる。スペイン版新幹線 であるAVEが発着するのもこの駅だ。

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クエンカはバレンシア行のAVEもしくはALVIA(AVEがひかりならALVIAはこだま、なのかな)で1時間ほどで行ける。2010年夏までのこの路線は在来線しかなく、3時間くらいかかっていたことを考えるとずいぶん短縮された。料金はAVEで片道38ユーロくらい。往復買うと復路が1割引きになる。

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スペインは日本の1.5倍くらいの国土。マドリード市外はひたすら赤土の荒野が広がっていた。営業速度で最高290km/sをたたき出すAVE/ALVIAのおかげで、1時間かからないうちにクエンカのAVE駅についた。写真で新しげに見える通り、開業間もない駅だ。そして駅の周りは何もない。いわゆる新クエンカ駅という位置づけで、これまでの在来線の駅とは全然違う位置にあるのだから。

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大きな地図で見る

いわゆる観光地であるクエンカ旧市街は写真奥のほう(塔が見えるあたり)。徒歩でいくと1時間以上かかるところにある。実のところバスやタクシーもあるのだが、言葉に不安があるので徒歩で旧市街を目指した。途中で後悔したが。

 

クエンカは、フカル川とウエカル川によって切り出された崖の上に作られた街だ。その切り立った地形と奇岩と呼ばれる岩の数々から世界遺産としても登録されている。世界遺産だし、マドリードから近めなので、元々有名な街らしいのだが、おれがこれを知ったのは「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」。ある意味この旅のきっかけみたいな感じなのかなぁ。なしてこんな外国の街をモチーフとしたのかは謎だが、おかげで異常なまでに背景に力の入った作品となっていたと思う。

 

さて、ここからはソ・ラ・ノ・ヲ・トベースでクエンカを紹介してみる。まずは作品の省庁とも言える時告げ砦とその前の橋…のモデルとなった建物と橋。クエンカ旧市街のはずれに位置している。実はGoogleストリートビューでも見れたりする。 

 

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時告げ砦のモデルとなった建物はパラドール・デ・クエンカというホテル。元々修道院だったそうだが、現在は改装され、国営のホテルとして利用されている。看板の後ろの掲揚台が二話で出て来たもののモチーフだろうか。

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パラドール内部は観光客にも解放されている。一部宿泊客のみ立ち入れる領域もあるが。ちなみに一泊128ユーロ。回廊や中庭はすごくそのまんま。ただし劇中にあった中庭の井戸は存在しない模様。 

 

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旧市街とつながっている橋は、サン・パブロ橋という。向こうには有名な宙吊りの家が見える。

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劇中で1話に出てきたナオミさんの家、そして6話で美汐さんが落ちそうになったところのモデルかな。

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クエンカは、いくつかの大きな通りとそれをつなぐ複雑な路地で構成されて、よそからきた人間にとっては迷路みたいな街だ。 さらに坂や階段が非常に多い。小さな街だが、踏破しようとすると相当時間かかると思う。

 

橋を渡って多少歩くとマヨール広場がある。教会があり、お土産屋にレストラン、バールが立ち並ぶクエンカ旧市街の中心地。 観光案内所も近くにある。

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広場の入り口はアーチ状になっている部分は特徴的な形。ソ・ラ・ノ・ヲ・ト1話でカナタが初めて迷い込んだお祭りの会場であり、13話でぶつかりそうになったところ、でもある。作中ちょくちょく出てくるね。

 

広場からさらに少し歩くと時計塔が見える。これは時告げ砦の塔のモデルとなった建物。

 

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作中では、砦の一部だったが、クエンカではパラドールと違う位置にある。この時計塔から時告げ砦のアイディアが出てきたのだろうか。特徴的な形。

クエンカは素敵な路地が多くて、歩いてるだけでRPGの街でも歩いてる気分になる。中世の街並み、ってやつなんだろうか。

そして路地を歩いているとこんな場所に出た。

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キリスト像。作中では、炎の乙女像となっていた場所。ほとんどそのまんまで感動した。

クエンカは一日歩きまわったけど、素敵な路地、古風な建物、坂、城塞都市らしさを現代まで残していて、非常に良いところだった。

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宙吊りの家から見た風景。

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4話、ガラス工場のモデルとなった建物かな?

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これはサウンドトラックのジャケットになった風景。

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ここは1話でリオ先輩が水をぶっかけられていた場所のモデル。こうやって見ていくと本当に細かく現実の場所を使用してたんだなぁと思わされる。

以上、写真だらけでお送りしてみました。クエンカは「魔法にかけられた街」と言われてるけれど、本当に綺麗で美しい城塞都市だった。ソ・ラ・ノ・ヲ・ト抜きで、スペイン来たら一度は観に行くべき場所だと思った。