ツインテールの吸血鬼はお好きですか

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末期、少女病とか

10年くらい前、「ジサツのための101の方法」という18禁ゲームを発売した公爵というブランドがあった。「ジサツ〜」は、その猟奇的なシナリオとシュールな展開、電波系エロゲの総決算とも言えるシナリオで、ごく一部に好評だった。そのブランドの二作目としてアナウンスされていたのが「末期、少女病」だ。前作の流れを引き継ぐ世紀末的な破滅感漂うストーリーに、こらまた一部に期待されていたものの、延期に次ぐ延期、しまいには開発中止のお蔵入りになってしまった。


それが今年発売されるというから不思議は話だ。
http://blasterhead.product.co.jp/

公式サイトを見てもまだ信じられない。ゲームソフトが開発中止になるのは珍しいことではないが、開発再開することはそうない。こんな小さなブランドの作品が復活するなんて、誰が信じられようか。
金月龍之介かYET11かわからないが、関係各位にこの作品をどうしても諦めきれない人がいたようだ。10年の雌伏は無駄ではなかったか。


ティーザーサイトを見たところ、当時のグラフィッカーとは違うように見える。…あるいは絵柄が変わったか。正直昔のグラフィッカーの名前を忘れたので、真偽はわからん。

何はともあれ、すごく期待だ。電波系エロゲの真打を見せてやってほしい。

以下は妄想

…しかし、この10年近い間に「エロゲ」のオタ業界に占める割合が減少の一途をたどってる気がしないでもない。2000年くらいまでは「葉鍵」を嗜んでいるのがオタの素養であり、エロゲ文壇の隆盛していた時期だった。エロも許容され、エロ以外の規制も結構ゆるいエロゲは「ストーリー」を語る良いメディアだったのだと思う。だけど、今はその媒体は他のものにとって変わられている。


奈須きのこは仕事しないし、虚淵玄はアニメの仕事をするし、田中ロミオはラノベを書きだした…そう、かつての「エロゲ」の役割は「ラノベ」に取って代わられているのではなかろうか。その証拠として、かつて粗製濫造されていたエロゲ原作アニメが減り、ラノベ原作アニメがここまで増えてきたことを挙げたい。…検証してないけど、イメージでは反比例の関係にあるんじゃなかろうか。

ちなみに

今年、「末期、少女病」の開発再開に先んじて、「ジサツ〜」と「末期、少女病(当時)」のサウンドトラックがひっそりとリリースされていたらしい。

とらのあなに在庫が残っていたので購入してみた。「ヒカリ」は佐藤ひろ美のアルバムに収録されていたからいいのだが、「シアワセノサガシカタ」はガチでゲームディスクにCD-DAで入っていただけなので、貴重である。今ゲームを買おうとすればそれなりにプレミアが付いているのだから。
「マッキショウジョビョウ」は主題歌になるはずの曲だったのだろう。当時流されていたイメージムービーの曲だ。歌がついていたのか。