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Pixiv騒動というかもはや何が発端だったやら

個人的には、騒動はもうインターポールがパラシュートでカリオストロ城に降り立っていってる場面。終盤だと思ってる。なんというか手が離れたなぁというか。おれは全く何もしてないけどね。ただの趣味の悪いウォッチャーとして所感でも書いておく。


今回は久々の大きな事件だったようだ。興奮したある某所住人が「これはネット史に残るんじゃないか?」とまで言っているのを見た。個人的にも、これまで体験してきた匿名掲示板絡みの騒動ではかなりあちこちに飛び火して燃え広がった方だと思う。しかもわりと長い間燃え続けて下火にならず、結果的に当初思いもよらなかったところが燃え上がったのが…なかなかに面白かった。趣味が悪いことだが。


今回の騒動の特徴は、普段よく燃えて騒動を起こす某匿名掲示板とはあまり関係なくて、別の若干マイナーな匿名掲示板が主戦場であったことだろうか。そのためか、近年のネット世論を形成している「まとめブログ」の動きが非常に遅く、今日に至ってようやくいくつかのサイトが取り上げているくらいだ。これまで騒動を全く知らなかった層が次々と飛び込んできている。

また、Twitterも主戦場のひとつであったこともこれまでおれが経験してきた騒動とは違う。まぁ、当時はTwitterとか無かったんだけれど、リアルタイムで物事が進んでいくのが可視化されるというのは、すごい時代だと思う。恐ろしいくらいに。


現状、主戦場であった某匿名掲示板も、Twitterも関係なしにそれなりに火が付いているようだから、ネットのそこそこ大多数の層を占める連中が勝手にあれこれ捌いて分類して、アーカイブしてくれるだろう。

手が離れた気分ってのは、主戦場が変わってるなぁという気分。BGMは聖母たちのララバイ


しかし、普段そこそこにアンテナを伸ばしていてとっくにこの出来事を掴んでいたはずのまとめブログの連中が、今頃になって記事を書きだしたのは、事の趨勢が決したから…だろうか。誰が判断しているのか、自然発生的な流れなのか知ったことじゃないが、気持ち悪くは感じる。



それにしても今日になって騒動を知った人たちが、今からこの事件の全貌を知るのはとても難しいんじゃなかろうか。わりとウォッチしてきたおれだって知ったこっちゃないことが数多くある。そのくらいこの事件はややこしく、わかりにくい。解説サイトや記事がいくつもあるが、それすら事実の一面しか描けていないという。
この騒動をうまくまとめあげて記述できるとしたら、そのまとめはひとつのアート史の叙述になるかもしれない。



今回は若干マイナー側の立場から見ていたので、今飛び込んできている人の事件に対する見方が個人的に面白い。ああ、このように見えるのだな、と。浅い見方…とも思うけれど、逆に言えば、あちらの出来事をおれが見たときは、すごく表層的な部分しか見えないのだろうな。ひとつの事象が観測者の立ち位置によって見え方が全然違う。当たり前のことだけれどね、あらためて頭の隅に置きたいことだな。