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下松・柳井

おれは山口出身だが山口県のことをあまり知らない。
考えて見れば、いつでも行ける場所ってのは意外と行かないものだ。
郷里を離れてから、おれは思ったよりも郷里のことを知らないことを実感していた。だから、帰郷の機会があれば積極的に県内を回って「どんな地域なのか?」を知ることにしている。


この連休の帰郷では、下松市笠戸島と柳井市を訪れた。


笠戸島は下松市の沖合に浮かぶ島だ。本州とは橋でつながっていて、市内から車で十数分も行けば、そこは島の上だ。


年間30万人程の観光客が訪れるということだが、連休でもわりと閑静だった。寂しい感じもするが、山口の観光地はたいがいこんなもんだ。




造船業が営まれている。日本経済の低迷により、しばらく休止していたとのことだが、最近復活したとか。

島ではひらめの栽培を行っていて、名物はひらめ料理。なかでもひらめのフライがたいへん美味でした。



山口県柳井市は港町。昔は瀬戸内海航海の拠点として栄えたが、現在では防予汽船で松山とフェリーが結ばれている程度で、しだいにその役目を終えつつあり、静かな街となっている。
かつての反映した時代の面影を残した白壁の町並みが残っていることが有名だ。

白壁の町並みは柳井駅から北に少し行ったところにある。住宅街の中心部が歴史的建造物として特別に保護されている。






本当に狭い範囲で、端から端まで歩いても10分もあれば見てまわれてしまうくらいだ。
それをしょぼいと言うか、よくぞ残したというかは人次第だが、おれはなかなか美しいな、と思う。

もっとも古い建物をいつまでも残すのも合理的じゃない。一見、古い建物だが今でも人は住んでいたりするのだから。
でも、それでどこの町を見てものっぺらぼうみたいな印象しか受けなくなってるのだから、困ったもんだな。白壁の町になることが合理的であるような世の中になればいいのに。


柳井市はある意味聖地になりうる逸材だと思った。ちょっとぐっとくる光景がそこかしこにあって、歴史と現在の生活が融合してる感じがすごくいい。



さて、この連休ではふたつの街を回れたけど、次はどこを見られるかな。