Rio Rainbow Gate

今期の中で異彩を放ってるわけでもなく、よくわからない立ち位置のアニメといえばRio。このアニメを評する文はたくさん見たが、その中でもっとも印象に残ったのは「これってエロじゃなくてお色気だよね」というもの。

これは真実だと思う。このアニメの登場人物は基本的に胸が大きく、露出が多く、エロいシチュエーションも多いのだが、それでいてまったくエロさや背徳感を味わうことはない。
本当に「お色気」の段階で済んじゃってるんだ。少年漫画に載ってると嬉しい程度のな。このバランス感覚はすごい。計算してやってるならそうとうの手腕だろうよ。

話の内容はもう毒にも薬にもならないようなのんきな展開で、だからこそシリアスな展開に陥ることもなさそうで、安心して見られる作品にはなっている。疲れて帰ってきてこういう頭を使わないアニメを見るのは実にいい。

4話はこのアニメの方向性を決定づける話だったね。
外すと服の一部がはじけるという特殊ルールのクレー射撃戦。リオとリナがオーナーの策略により対戦させられる。このときの観客がすごかったね。「はーずーせー！はーずーせー！」コール。そりゃ外せと言いたくなるわ、視聴者とテレビの中のモブの想いが一つになった瞬間だったね。そんなエロ競技なのに、なぜか老紳士が試合を冷静に分析してるところとかおなか痛くなる。

こんなあほらしいアニメ、大事にしなきゃね。