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郷里に立ち返って将来を想う…思わなかったりする

おれは今は神奈川県に住んでいるが、元々山口県出身で、年末年始は基本的に帰郷して実家で過ごすことにしている。実家を離れて久しいが、帰るたびに姿を変える町に驚く。山口とは中国地方の田舎ではあるが、それでも変化はあるのだと思わされる。

 

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まず道が広くなった。上の写真は今日撮影したものだけど、半年前までこの道は片側一車線だった。何十年も前から。それが今年国体やるからという理由でここまで拡張された。

山口県は道がいいと言われる。どんな山の中に行っても舗装がしっかりしているし、高速道路並みに整備されたバイパスがいくつもある。人口は減少の一途をたどっていて高齢過疎化が進んでいるのに、日本列島改造論的な大型道路工事がいくつも行われている。

これもひとえに山口県政のアイデンティのひとつが道路行政だからだ。山口県は明治維新以来、幾人もの総理大臣を輩出してきた土地だ。近年では安倍晋三が山口県から出馬していたっけ。(もっとも、安倍ちゃんは山口県生まれでもない東京育ちなのでおれは好かない。親父やじいさんは山口の学校出てるんだけどね)そんな土地柄だからか、政治的権力が見た目以上にかなり大きい。その権力の使い道が道路なのだ…とおれは思ってる。7割くらいはあたってると思う。

おかげで地元民でさえ「これ使うの?」というような道路が量産されていて、疑問符を抱くんだけど、不満ではないから見過ごされている感じ。そんな道路行政を見て、学生時代の同級生が言っていた言葉が印象に残ってる。「どんなに無駄でも、使わなくても、東京とつながってる道路があれば老人は嬉しいんだ」と。中国自動車道のインターが増えたときの言葉だったかな。

 

さて、この愛すべき田舎町は今後どのように発展するのかね…。地元を捨てた人間がそんなこと心配するのもお門違いだろうけど、時代に逆行しているようで、不安でたまらない。