ミルキィホームズって実況向けだよね

最終回を間際にして何を、という話だが、ミルキィホームズというアニメは実に実況向けアニメだったと思う。実況民はこんな楽しくてツッコミどころの多いアニメを待ち望んでいたのだ。

某動画においても視聴数よりコメントの方が多いという意味がよくわかる。その多くが定形レスだったとしても、その定形を数多く作り出せる素質こそが実況アニメを実況たらしめているのだ。

断っておくが、ミルキィホームズは別に実況なしじゃないと見られない作品じゃない。むしろじっくり見て、セリフの元ネタや1コマの芸や画面の隅の細かなネタを拾っていくタイプの楽しみ方もできる。画面と掲示板のにらめっこじゃ気付かないだろう。
でも、そんな細かな要素を無視しても表面的なツッコミどころに反応するだけで実況できるのだからポテンシャルが高い。

何よりOP「正解はひとつ！じゃない！」が最高だろう。もともと畑亜貴歌詞特有の語感の良さや合いの手のある曲は実況向けと言えるのだが、この曲は群を抜いている。「じゃーん」「はい！」「ｵﾊﾖｰｵﾊﾖｰ」「問・題・解・決！」等々、点呼ポイントの数が異常だ。歌詞に合わせてテンポ良いカットが続くのも実況民のテンションを上げてくれる。
1分半のOPだけで全体レスの1/5は稼げてるんじゃなかろうか。

そんなミルキィホームズもとうとう最終回。道中カオスになりながらも、すごく綺麗にきっちり終わってしまう気がする。
近頃の人気があるから二期が作られた、的な作品はむしろすっきりしない最終回が多かったりするので、二期は思った以上に期待できない気がしないでもない。やっぱりしころが残ったほうが続きを求めたがるのかもなぁ。