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豆子郎

あまり有名でないが、山口県は「ういろう」が名物である。全国的には名古屋のイメージが強いが、山口県民に言わせてみれば外郎といえば山口なのだ。


そんな山口外郎の系譜を引くのが「豆子郎」だ。
公式サイトを見ればわかるのだが、この店は歴史がなかなか面白い。
満州から上がってきたエンジニアが、地元名産の味を再現したいがために作ったお菓子が始まりなのだとか。お菓子づくりの素人=トーシロが作ったというのが店名の由来なんだとか。

創業何百年という老舗が立ち並ぶ中、こういう面白い店があるのも楽しいもの。


「豆子郎」は基本的には山口県内だけにしか店舗がないのだけれど、なぜか横浜青葉区あざみ野に支店があるのを最近知ったので、ちょっと気晴らしに訪ねてみた。

あざみ野は多摩の山間に作られた閑静なる住宅街の街。駅から数分歩けば一軒家が立ち並ぶベッドタウンだ。
駅から少し歩いた通りに豆子郎はあった。




こんなところに山口銘菓の店がある。不思議なもんだ。なぜあざみ野なのか?疑問に思って店員さんに聞いてみた。

曰く、ここは山口銘菓を日本に知らしめるための第一歩なのだとか。もともと採算度外視で立てた戦略店だけれど、やっぱり東京は賃料が高いので、少し離れたこのあざみ野の地に立てたのだと。

店内のお菓子は山口から空輸されたものを、吹かして提供しているんだとか。お菓子は生物だから、毎日空輸しなくてはいけなくて、そのコストもバカにならないんだとか。

それでも、山口銘菓を広めようとする意志は感じた。
俺も山口県民として、こういう地元の試みは支えてあげなきゃなと思った。