トトリのアトリエ〜アーランドの錬金術師2〜
決して期待していなかったわけじゃなかったが、いい意味で期待を裏切る面白さだ。
ガストのPS3作品と言えばトトリの前作にあたる「ロロナのアトリエ」と「アルトネリコ3」なわけだが、「ロロナ」の方は未プレイ、直近作の「アルトネリコ3」をプレイした直後だから、あまり期待値は高くなかった。
それがどうだろう、システム的にもグラフィック的にもアルトネリコ3と5ヶ月しか違わないとは思えない進化っぷりだ。「ロロナ」もこうなんだろうか?さすが看板タイトルのアトリエだけあって全力投球ってことなんだろうか?
アトリエシリーズでは「エリーのアトリエ」、「ヴィオラートのアトリエ」に触れたことがある。その経験からしても、基本的にはいつものアトリエだと思うのですよ。
依頼を受けて、素材集めに冒険して、調合して、レベルあげていって。流れ自体は遥か昔に完成された形。これが楽しいんだな。
しだいにできること、やれることの幅が広がっていって、「次はああしよう」「今度はあそこいこう」と脳内で線表を引き始めたら、もうハマってるんだ。
そして過去作よりも格段に遊びやすさが上がってる。没入感を損ねない程度にね。
マップ切替時のロード時間は短いし、主要施設にクイックメニューからアクセス出来る。戦闘もサクサク進むし、戦闘前後のロードもない。
俺は常々次世代機のパワーは(もう次世代とはとても呼べないけれど)、システムに費やすべきだと思ってるんだが、本作ではそれが存分に発揮されてる感じ。
グラフィックもPS2からの進化を感じさせるには十分。周囲のオブジェクトのテクスチャの荒らさも、トゥーン的にうまくごまかしてる感じがして、落しどころがうまい。
PS2並のグラフィックでPS2並のシステムしか提供しないゲームもあることからすれば、ガストは本作においてかなり理解してるなぁ。美人は三日で飽きるが、とはよくいったもんだ。
キャラクター的には、トトリが若干キャラ作ってる感じがして、苦手だ。ちょっと名塚媚びすぎじゃないか。
どっちかというと、ミミ(CV:井口裕香)が俺好みのツンツン少女でいい。威張ってる女の子〜。愛でパーティに入れちゃう。名塚と井口か…。なんか震えてくるな。
最近ドンパチばかりやっていたから、たまにはこういうのんびりした作品に浸るのもいいなぁ。ゲーム内では結構忙しいんだけどね。