6月なのです
2010年も半分が過ぎようとしている。さて、俺は2010年を迎えるに当たってどのような目標を立てただろうか?
また夏が来る。夏はそのものよりも、「夏が来ている」という感じがとてもとても好きだ。
「また夏が来る」という歌詞は俺の中で一、二を争うほど大好きな歌詞で、この季節になるとなんとなく呟きたくなる。歌詞なら「今年ももうすぐ夏が来る」ってのもいい。とにかく夏が来る予感を与えてくれるものが好きなのだ。
夏というのはいつだって、期待感をほどよく煽ってくれる。そしてその期待感が報われたことは数少ない。
清少納言が言うように「夏は夜」だ。俺は夏の夜の感じがとてもとても好きだ。あのどこからともなく聞こえてくるジーというケラの声だとか、何かが潜んでそうな路地裏の闇とか、暗い空を横切る飛行機のライトとか、昼間の熱気を忘れさせてくれる涼しい風とか。
夏の夜の帰り道は、いつだって「どこかに連れて行ってくれる」ような気がしている。ここじゃないどこかにな。そしてその願望が叶ったことはない。
また夏が来る、か…。