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吉野のオタキャラについて

 吉野裕行なオタクキャラはすっかりメジャーになっちゃった感があるけれど、「カオスヘッド」の西條巧巳しゃんと「迷い猫オーバーラン」の秀吉だか信長とはえらく受ける印象が違うと感じる。演じている人も、キャラクターの方向性も限りなく近いはずなのにね。
 その理由は、たぶん巧巳が内向的なのに対し、家康は極めてアクティブであるところだと思う。


 すっかりアニメにオタクキャラが出ることが日常的になった。それ自体は構わない。ステロタイプなのも目をつむろう。けれど、彼らがオタキャラとして、視聴者の共感を得られる存在かと言えば決してそうじゃない。
 「迷い猫」の家康は、二次元と三次元を混同し、現実世界で容赦なくオタトークを繰り出す空気の読めないキャラとして描かれている(ように思う)。最近この手の、オタであることに何の引け目も感じてないキャラクターが多いように思う。

 大して我らが巧巳しゃんは偉大だよ。極めて引きこもりに近いわ、どもりがちで他人とはまともに会話もできないわ、逃避としてのオタが具現化されてる。それに自らをキモオタと自虐しているしな。その癖、いったんスイッチが入るとマシンガントークになって相手を引かせたり…わりと「俺だこれ」感が強いキャラクターに仕上げっている(ように思う)


 どちらもオタの属性を誇張して描かれたキャラだけれど、全く別の方向を向いているのがすごい。
 
 俺が「迷い猫」の吉野キャラにうざさを感じるのは、そういう屈託の無さなのだろう。まるで、悪い意味でのオタの見本みたいな存在だから。