ツインテールの吸血鬼はお好きですか

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ブレスオブファイアIII

 俺はこのゲームの結末が大好きだ。世界を救うんじゃない。世界を壊すのでもない。ただ、世界を自分の足で歩きたいんだ、というね。


 10年以上前のゲームなんで、もう包み隠さず書いてしまうけれど。


 このゲームのラスボス「ミリア」は、世界を守る女神なのだ。これは掛け値無く本当のことで、かつて人間たちの愚かな行為により滅びに瀕した世界を、「管理」することで、生命が生きていける場所をわずかながらも創り出し、世界を守っている。
 主人公たちは世界を守るわけでない。ただ竜族がどうして滅びなければいけなかったのかを、滅ぼした張本人であるミリアに聞きに行く、それが目的だった。

 滅びるべきか、そうでないか、それは結局話の中では語られなかった。
 主人公リュウとその仲間たちが最後に出した結論は「己が滅びるか滅びないか」なんてことを、赤の他人が決めるのなんて「まっぴらごめんだ」という、至って手前勝手なものだった。全世界の人々を安息の世界から切り離し、生命に自分の足で歩くことを強いたのだ。


 何が幸せか、なんてわからない。管理された世界でも安息に生きるのが幸せかもしれない。けれど、死の危険に満ちた世界であっても何にも束縛されない「自由」を生きることこそ幸せなのかもしれない。


 …まあ、そういう話はおいといて、俺が興味があるのは「ミリア」がどういう存在なのか、ということだ。俺は他のBoFシリーズを知らないので、ミリアがどう定義されてるのか知らない。これは全くの妄想だ。


 つまり、ミリアは世界再生プログラムだと思うのですよ。高度な文明が発達し、繁栄を謳歌した世界はいったん滅びた。が、滅びた連中は世界を再生する手段を残した。それがミリアなのではなかろうか。
 ミリアには残された機械と技術を自由に使うことが出来た。生物科学を駆使することにより生命を創り出すことさえできた。荒廃した世界でも生きていける亜人を作り、世界再生の尖兵とし、ばらまいた。したがってこの世界の住人には獣人が多いのだ。「ラボ」にこれまでのボスを模した「サンプル」が大量にいたことがその裏付けとなる。
 ミリアの…プログラムの目的は亜人たちが世界を耕して再生させ、そして自ら砂に埋もれた世界に飛び出して生きること、それが世界再生につながるから。


 うーん、うたわれっぽいな−。でもロックマンDASHもこんな感じのネタだったよな。流行ってたのかなー。

 
 ともかく、こういう神なんて知るかー!って話はすごくツボなのですよ。ユグドラ・ユニオンが好きな理由もきっとそれだなー。