クリアー
ノーマルで8時間程度でクリア。実績は600くらい解除されてたかな。
なかなか面白かった。あまり馴染みのない「神曲」という題材を扱ったゲームだったけれど、地獄巡りの雰囲気はすごく良かった。
ただ一口に"地獄"といっても、洞窟あり砂漠あり塔あり火山ありと結構バリエーションに富んでいて、思った以上に楽しめた。
ただ、このゲームはどっちかというと、3Dアクションゲームを普段プレイしない人のためのゲームかなと思った。以下のようなところがそんな初心者向けっぽいところかな、と
- 一本道で迷うことがない
- コンボやスキルの種類が少ない
- Xで弱攻撃Yで強攻撃だが、XとYを組み合わせるようなコンボは基本的に無い
- コンティニューした場合チェックポイント通過時の体力で再開されるが、あまりにも死にすぎると体力が回復した状態で再開される
- 難易度をいつでも変更可能。本当にいつでもオプションから
その割に扱ってる題材は結構マニアックで…たぶんこれ欧米でも結構マニアックな題材なんじゃないかと思うんだけれど、そのあたりのギャップが思ったより評価がふるわなかった理由なのかなーと思った。
俺はこの手の3DアクションゲームってNINJA GAIDENしかろくにプレイしたこと無かったけど、あれはXYの組み合わせで相当数の派生コンボがあった。ベヨネッタやDMCも体験版やったけど、これまたコンボがとても多かったのを覚えてる。
Dante'sは弱攻撃は弱攻撃、強攻撃は強攻撃と派生が少なく、とてもシンプルにできてる。だから、この手のゲームに腕の覚えのある人にとっちゃ物足りないものになるだろうなぁと思った。
俺ぐらいぬるい人間にはノーマルでちょうどいい難易度だったかな。
嫌な部分もあって、それは死亡の原因の9割が落下によるものであったこと。ジャンプアクションを強いられる場面が多くて、よく落ちた。
トラップでいきなり落ちるってのもあった。このゲームは固定カメラで、視点調整も理不尽なものを感じた。
システム的なつくりはとてもいい。OPからEDまで、一度も"Now Loading"なんてシステムメッセージを出すことなく、奥へ奥へと地獄の道が続いていく。このゲームには"ステージ"という区切りもないな。
どこかで裏読みしているんだろうけれど、一見どこでロードしているかわからないくらい。
ムービーシーンが結構あるけれど、これもあらかじめ読み込まれているのか、再生時にロードが挟まれることも暗転することすらない。
死亡した後もコンティニューまでの時間は早い。CoDぐらいの速度で再開できてる感じ。
ただステージが無いから「今日はこのステージをクリアしよう」みたいな目標意識が持ちづらいと思った。あるのは途中にあるセーブポイントだけ。次のセーブポイントまで行ったらめよう、は少し動機付けとしては弱い。
有名な七つの大罪に対応する地獄を巡るけれど、それぞれにボスがいるわけでもないしね。メリハリに欠けてたかなーと思う。
「神曲」の世界の翻案に興味がある人、あまり肩の凝らない軽い3Dアクションゲームが欲しい人にはいいものだと思う。
難易度実績も無く、EASYでもクリア実績はもらえる。実績解除も何周かすれば確実に出来るしね。
あとは声優がわりと豪華。どのへんに豪華さを感じるかは人それぞれだけれど、川澄綾子がベアトリーチェ役というのは結構びっくりしたなぁ。