ツインテールの吸血鬼はお好きですか

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節分とか恵方巻きと無縁社会

 ついさっきそういう風習を思い出した。そうか、節分か。この前正月だったってのに、早いもんだ。


 2010年も、もう1ヶ月経ってしまった。近頃やたらと時間の経過が早い。何もしてない気がする。何も刻めていない気がする。一日を過ごすのが精一杯だけれど、本当に精一杯過ごせているのだろうか、と不安になる。
 毎日家に帰ってくるとどっと疲れている。が、その"疲れ"は本当に"疲れ"なのか。めんどうくさいという気持ち、やる気のなさ、そんなものが"疲れ"として認識されているだけじゃないのか。はたまたそんな気持ちを感じることが"疲れ"なのか。


 先週の日曜日に放送されていたNHKスペシャル「無縁死」が思い出させる。毎年3万2000人もが、誰にも看取られることなく無縁な死を迎えているという。故郷を離れ、家族を持たず、あるいは家族を持っていても離婚などで社会的に独りになってしまった人間がいる。それも数多く。
 孤独な人間の数が昔と比べてどれだけ増えているかについての言及は無かったが、無縁死をビジネスとする特殊清掃会社の勃興、将来的に3人に1人は誰とも結婚せずに生涯を終える予想(根拠は?)などから、これからも孤独に無縁死を迎える人間は増えていくのではないか、と思わされざるをえない。

 自分もよく考えれば、その候補に近いかもな。俺もまた地元を離れた人間だ。地縁のない地域で生きている。

 誰もが独りがつまらないと思っているわけでもないし、単純に結婚したら良いという問題でもないだろう。高度に発達した現代社会では、頼まれなくても独りでも生きてしまえるのだから、ある種の人間にとっては救われてる時代かもしれない。
 …けれど、やっぱりどこか突っ張ってる部分はあって、若いから保てているところもある。独りでも楽に生きていられる方法を見つけないとそのうち立ちゆかなくなってしまうときが来る気もする。

 結局は「何が君の幸せ?」に行き当たってしまうだけなんだが、「そのへんおいおい考え続けて行かなくちゃなぁ」と近頃危機感混じりで思い始めてきた。