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金刀比羅宮 例大祭

 検索で来た方残念でした。

 こんぴらさんの例大祭に行ってきました。つっても、御輿を担いでるのを見たわけでもなく、イベントはスルーして参拝して帰っただけですが。


 高松に引っ越して以来、こんぴらさんは一度行ってみたいと思っていた。こんぴらさん金刀比羅宮の愛称で、香川県随一の観光地だ。江戸時代の頃は伊勢参りと同じくらいこんぴら参りされていたんだとか。神社好きとして、連休を利用してお参りしてきた。
 瓦町から琴電琴平線に乗ること1時間、琴電琴平駅に到着した。

 琴平町は小さな町。例大祭があるからか、それとも連休だからか、参道はなかなかの活況ぶりだった。四国にこれだけ活気のある場所があるってことにちょっと驚いたかな。

 こんぴらさんは山の中腹にあるが、ケーブルカーやロープウェー等という軟弱な施設はないため、ふもとから歩いて登っていくようになっている。その坂道沿いにお土産屋が立ち並んでいる。これだけ急な斜面に展開された観光通りはなかなか無いんじゃないかな。
 この登っていく、ってのがこんぴらさん参拝の大きな特徴となっていて、本宮まで700段弱の石段があり、さらに奥宮まで行けば1300段も登らなくてはいけない。普段運動不足の俺にはちょっと堪えた。

 流石に境内に入ってからはお土産屋はなくなり、森の中を歩くようになる。


 
 金刀比羅宮はかなり大きな神社で、社殿も大きい。

 旭社という社。これもまだ序の口で、さらに上に登る必要がある。

 金刀比羅宮は海上交通の守り神でもあるらしい。山の上にあり、海から結構離れているのでにわかに信じがたいが、地元の海に関わる仕事の人や、海上自衛隊も参拝に来ているらしい。

 掃海任務での殉職者を祀った碑。戦後、機雷で封鎖された海をさらうという危険な任務に従事した人びとがいた。彼らの行いが復興の礎となった。しかし、少なからず犠牲が出たという…。毎年ここで慰霊祭が行われているのだとか。


 ここが本殿。例祭の看板が立てられている。一番参拝客が多く、行列ができるほど。初詣みたいだ、と思った。
 本殿から少し奥に行くとさらに石段が伸びている。奥宮があるのだ。せっかくなのでそちらにも参ることにした。


 奥宮付近から撮影した下界の様子。讃岐が一望できる。高松は山の向こう。海近くは坂出市で瀬戸大橋も見える。富士山に似た形の山は讃岐富士と呼ばれている。海抜400メートルちょい。下界が遠い…。
 そこまで登ると流石に疲れて、肩で息をしながら山を降りた。道すがら幾度となく親子連れやカップルとすれ違ったが、その誰もが疲れた顔をしていた。結構しんどいのだ。泣きながら登っているお子様もいたぐらいだ。


 帰り際、お守りも買った。幸せの黄色いお守りというやつで、普通のおまもりより高い800円。何が違うのかはよくわからないが…。

 なかなか雰囲気が良かったし、久々に森林浴もできた。東京や大阪に比べれば遥かに自然が多い四国であっても、意識しないとなかなか木の下を歩くなんてできないもんだからね。いい休日になった。