女子高生鍵師サキ・二丁目路地裏探偵奇談譚
最近買ったマンガ。
女子高生鍵師サキ
- 作者: ハヅキリョウ,安達元一(原作)
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 2009/09/12
- メディア: コミック
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まあ、このマンガはタイトルの通り「天才的な解錠能力を持つサキが六本木を舞台に活躍する話」なわけだ。で、どのように活躍するのか、ちょっと期待はしてたんだが…。ストーリーはヤクザあり人情ありの大都会の中心ものとしては極めてスタンダードなもので、主人公のサキが普段地味なのに、解錠のときだけ「変身」するって設定もいい。青年マンガを意識しているのか、色気ありおっさんありデブありと、この手の絵にしては結構多彩なキャラクターが見られていい感じ。
けれど、どうも足りないものがある。
このマンガに足りないのは、うんちくだ。せっかく鍵開けものなのに、鍵に対する蘊蓄が全くない。その鍵の種類は何だ?材質は?歴史的経緯は?解錠方法はヘアピン?それとも別の何か?…と言った「知識」がまるでなくて、まるでサキがアバカムを唱えて鍵を開けているようにしか見えない。だから全然「すごい」とも感じない。
別に鍵に対する正確な知識が必要なわけじゃなくて、ハッタリでも民明書房的なのでもいいから、もう少し「鍵」を題材に遊んで欲しかったなぁって印象。
二丁目路地裏探偵奇譚
- 作者: コバヤシテツヤ
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2007/10/27
- メディア: コミック
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きららあたりで連載しているマンガらしい。きらら結構買ってるのに全然知らなかった。たまたま目に付いたので購入。
「アリスちゃんかわいい!」「アリスちゃんのドレスをもふもふしたい!」「アリスちゃんに寝不足の目でじっとにらまれたい!」
…とかそういう感想を抱くマンガだった。意外と当たりだった、個人的に。
自称吸血鬼と探偵助手が織りなす日常マンガ。けれど、近年ありがちな百合色は全くなくて、自称吸血鬼アリスちゃんはご主人様の神父に首ったけ。探偵助手は頼りない探偵を支えてるんだか、いじめてるんだか。という男混じりのきらら4コマは珍しい気がした。…統計とったわけじゃないけど。
吸血鬼という設定を活かしてか、アリスちゃんは目の下が濃く隈みたいに描かれていて、少し病んでる風に見えて、実にいい。
俺は恋に恋してる系の女の子が好きなんだな。神父のことをのろけるアリスちゃんがすげぇかわいいと思ったね。
それにしても音楽しない軽音部やら自称吸血鬼がこうも跋扈してるのを見ると、棺担いでる人がどうも真面目すぎないかという気になってくるな…。
…なんとなく、だけれど「足洗邸の住人たち」が好きな人が気に入りそうなマンガだなぁと根拠無く思った。何故でしょうね?