雑感
高松に移り住んで一週間。早くも慣れてきた。要はどこにでもある地方都市なんだ、この街は。それは俺が幼少の頃からずっと住んできた西日本の…瀬戸内海地域の典型的な街なんだから、そりゃ慣れるのも当然だ。
日本は地域差はあるものの、累計は似てる。国道を1kmも走れば、ああここは地方なんだなぁってのを痛感する。例えばやたら多い車屋。地方は電車やバスが発達してないから車で移動するしかない。とんでもない車社会だからね。おでかけにも買い物にも車を使うから、日没間際になると急に人も車も少なくなるってわけさね。
日本のハンバーガーショップがガキ臭いかは知らないが、この町の商店街に一件だけあるマクドナルドは中高生っぽい少年、少女たちで溢れかえっていた。彼らにとってみれば、若者的な場所なのかもしれない。マクドナルドの向かいにはアニメイトがあって、将来有望なオタの卵たちが出入りしていた。インターネットが発達したことにより、合法、超法規的手段問わず昔に比べれば幸せになった…が、やはり地方の悲哀は健在だ。壁に貼られたポスターのアニメ化の文字がむなしく感じる。放映しないんだもの。
彼らはいつか大学や就職で都会に出て、膨大な量の深夜アニメに触れ、道を踏み外していくんだろう…。まあ、夢は大きくな。
この街にあまり長いこといるわけでもないので、積極的に観光しようと考えている。今日は屋島に行ってきた。屋島ってのは高松市の中央部から東に5Kmほど行ったところにある地域のことだ。台形の山だ。昔はその名の通り島だったらしい。
屋島は源平合戦の戦場として有名。あの那須与一が活躍したのもこのあたりだとか。まあ、四国にあるへんぴな観光地…だが、結構客は多いみたい。でもお土産屋が数キロにわたって並ぶような俗化はしてなくて、すっきりとした気分で回ることが出来た。
とは言うものの、今日行けたのは屋島神社という場所だけ。寺とか…あるいは山頂に行くって手もあったんだが、体力がそれほど持ちそうになかったから。炎天下、自転車で出かけたもんだからね。もう少し涼しくなってから本格的に回ってみよう。
香川県、そして四国にいる間に行ってみたい場所はそこそこある。
まず、金比羅さんは最たるものだよね。これは電車で一時間ほどで行ける。次に小豆島。ついでに直島の地中美術館なんてのもいい感じっぽい。
そう、島だよ。瀬戸内海を楽しむなら島。実は俺、瀬戸内で育っていながらさして島に渡ったことないので、休みを活かしていろんな島に行ってみたい。
少し遠いけどしまなみ海道も楽しそうだなー。あそこをチャリで渡ったりするのって素敵じゃね?
ちょっと立ち止まればやってみたいことなんて、いくらでもある。悲観することはないさ。