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GWはどこに行ってきたか。1日目

いい加減書かないと一生書かない気がしてきたので記録しておく。ゴールデンウィーク、5月3日から5月5日にかけて大阪に行ってきた。

俺はこの春大阪から来た人間だ。それがひと月と少々で大阪に帰る。出るときには「都会で成功するまで故郷の土は踏むまい」程度に考えていたが、まあ割と簡単に帰ってきてしまった。大阪、故郷じゃないけど。結構急に旅を決めたので新幹線で移動。所用時間は2時間と半。東京と大阪の距離なんて、映画一本分しかない。そう思うと、俺の決意なんて大したもんじゃないなあと。大事なのは何をやらないかじゃなく、何をやるか、だ。


せっかく関西に戻るんだし、ちょうど5月3日ってことで、そう天皇賞(春)に行ってきました。てなわけで大阪に着いてまず行ったことが京阪で淀に移動すること。なんか行ったり来たりだね。

俺は競馬をそれほどしない人間だ。全くしないと言っていい。友人に競馬好きがいて、彼に連れられて多少競馬場に行ったことがあるぐらいだ。もともとギャンブルにはあまり興味無いし、自分でも向いてないと思うんだけれど、レースを見ること自体は結構面白い。テレビ越しで見るんじゃなくて、直に見るのがいい。実際に現場に立ち、場内の空気を吸って、客の歓声や罵声に圧倒されるのがいい。あの独特のお祭り雰囲気を味わうことには価値があると思う。とらのあなに行けばほとんど目当ての本が買えるとしても、コミケ当日にビッグサイトに行く価値がなお存在することに似ている。実際に行かなければ手に入らないものがあるのも似ていて、ほとんど競馬に興味無い俺すら奮わせる力ってのが、何より魅力。


京都競馬場は人でごった返していた。GIレースだもの。第10レースの始まる45分前に着いたが、既に席は満席。芝生も人が埋め尽くしていた。もう開始まで一時間も無いのに淀駅からものすごい人が吐き出されていく。これがお祭りの力なわけだ。

せっかくだから馬券も多少買った。馬のことはよくわからないから、名前で選んだ。「テイエムプリキュア」。まあ、それっぽい名前だ。こいつに賭けた。
結果として大外れだったけれど、勝ち負けはもともと度外視なので、レースで楽しませてもらった分、損はしてないと思う。でもプリキュアは残念だった…かな。


それにしても天皇賞は凄い。GIレース全体がそうなのかもしれないが。ブラスバンドがファンファーレを鳴らせば観客が自然と拍手を始める。誰が指図してるわけでもなくて、場に飲まれてみんなが一心不乱に手を叩いている。お祭りって本当面白い。


多くの歓声と落胆の声と共に、あっという間にレースは終わった。第10レースの結果が出ると、波が引くように多くの観客が帰っていった。まだレースはひとつ残っているし、表彰式が行われている最中なのに。映画のエンドロール中に席を立つぐらい無粋な気もするんだけれど。俺は、ゆっくりと、次のレースも観戦して帰った。祭りの後って少々寂しいもんだ。


競馬が終わった後、大阪に戻り、かつての先輩や同輩たちと会った。別れてひと月少々の人もいたし、3年ぶりくらいの人もいた。人ってのは基本的に変わらないもんだなぁと思う。特にこの歳になれば。根っこのところはほとんど変わらないから。だから、幼いときからの友達に比べて、少し歳を取って出逢った友達ってのは、気楽なんだと思う。いつかはもっと、住む世界が違ってしまって、お互い変わってしまうんだろうか。