最近の任天堂に対する批判に違和感を覚える

Wii失速が叫ばれているらしい。…どのへんが失速してるのか外野の俺にはよくわからないが、Wii持っている人的には失速してるらしいよ？それに対してアタリショックなる単語まで持ち出してきて、任天堂バブル崩壊カウントダウンなんて煽られてるんだとか。
持ってない俺的にはルーンファクトリーとか朧村正とか出ててうらやましい限りなんだけれどな。

Wii失速の最も大きな原因のひとつは「ゲームらしいゲームの欠如」。デバイスが革新的すぎたためかサードパーティーが付いていけず、大作がほとんど出ず、結果として任天堂の二番煎じや小銭稼ぎのクオリティの低いソフトが巷にあふれかえってしまった。そして近頃は任天堂も大作を出さない。
したがってユーザーのWii離れが進んでいる。

…でもさ、おかしいじゃないか。「ゲームらしいゲーム」とやらが煮詰まるに煮詰まって、結果としてユーザー離れを起こし、ゲーム業界が萎縮してしまった。だからアンチテーゼとしてDSやWiiであり、「カジュアルゲーマー」とやらの発掘に成功し、ゲーム市場の拡大を成功させたわけだ。
で、そのWii失速の原因が「ゲームらしいゲーム不足」ってのはおかしい話じゃないか。

ほらさ、みんな2年ぐらい前の景気のいいときは「カジュアルゲームはすばらしい！」「マニア向けゲームの氾濫がゲームをダメにした」とか、任天堂の言ってることに賛同しまくってたじゃない。

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20060512/237702/
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/1206/kaigai324.htm

で、今は「任天堂がゼルダをつくんねー」「全然コアゲーマー向けゲームでねー」とか言ってるわけです。もともとそういうゲーム機じゃありませんから。

まあ、実際Wii持ってる人が「全然ゲームでねー」とか言ってるわけだし、実際大変なんだろうけど、もうちょっと長い目で見ようよ、と俺は思うわけさ。一年くらい長い目で見ろ。かつての任天堂は10年近く雌伏してたわけだし。世の中多少の盛衰はあるんだから、一喜一憂もいいけれどさ、もう終わりだ、なんてすぐに終末論を唱える人は数ヶ月後に改宗しなくちゃいけなくなるんじゃないかな。
…そしていろんなゲームをプレイしろと。俺にはWiiにやるゲームたくさんあるように思うんだけど、彼らはいったい何をプレイしてるんだろう？デッドラにどれだけの人が触れたんだ？任天堂に広告されなければゲームを探すこともできないのか？

いつゲームが出なくなるかの瀬戸際に立たされてる360持ちからすれば、Wiiユーザーは贅沢だなぁと思うわけですよ。