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俺のはてなブックマークに対するスタンス

一行ニュースサイトに憧れた時代がありまして。


Webの素晴らしいところはハイパーリンクだ。どんな場所と場所でもつながりあえる。あるときは両思い、あるときは一方通行に。
出不精な俺だってWebぐらいは巡回する。テレビを見ない俺もニュースサイトは見る。他人と親密に会話することは少ないが、他人のブログくらいは見る。
俺はこのサイトを見て、こんな感想を持った!そんな思いを書き留める場所がずっと欲しかった。


初めは自分のサイトでそれをやることを考えた。だが、ひとつの大きな問題点があった。
面倒くさい。


人は一日にいくつのサイトを見る?そのすべてに対して、いちいち自分の日記サイトやらブログで記事を立ち上げ、リンクを張り、感想を書き殴るのは面倒きわまりない。
こんな俺のめんどくさがりのせいで、何年分の思いはどこか忘却の空間っぽいところへと投棄されまくっていた。


そんなとき出遭ったのがはてなブックマークだ。これは自分の思いを書き留めるのに最適なツールだ。自分がこのサイトを見て、こういう感想を持った。それを手軽に書くことが出来る。自分のサイトを汚すことなく。

次いで、ソーシャルブックマークとしての魅力を知った。他人がどんなことに注目しているか、このネタに対し、どういう反応を持っているのか。それが率直にわかることで、バカみたいだけど、世界の深さが増した気がしたんだ。
しかし同時に、世間の大勢に自分が飲み込まれる可能性があるのはやべぇなっとも思ってた。それは本当に自分の意見なのか?人の感想を見てコメントをしていないか?ってな。


だから俺はなるべく、それまでのコメントを見ずに脊髄反射でものを書くようにしている。自分がそのネタを見て真っ先に思ったこと、それを率直に書く。的外れだろうが、構うものか。

それはあるときは賞賛になるだろうし、あるときは批判、あるときは元記事の意図を読み違えるだろうし、あるときはうまいことを言ってるかもしれない。ともかく、俺は思いをぶつけるためにはてブをやってるのであって、後からまとめて見ようとか、クリップして知識の整理をしようとか、そういうことはあまり考えていない。


ただ注意してることがあるとすれば、あまりにマジレスっぽいことは避けるようにしてる。増田関連は特にね。諭す気にも批判する気にもならなくて。たぶん匿名掲示板に浸りすぎてしまって、物事をあまりまじめに考えられなくなってしまったからなんだろうけれど。煽りや中傷が交差する空間で、真っ先にマジになるのはバカのやることだ。
あさっての方向にマジレスするというのはよくやってる気がするけどな。


でも、どうやら最近の俺は、コミュニティサイトとしてのはてブに魅力を感じてきたようだ。この傾向は、どっちかというと自分を良くない方向に押し込んでるなぁって感じる。
あれだ、はてなスターシステムはなかなか麻薬だ。あれは絶対良くないものだ。Web拍手にもカウンタにさえも懐疑的だった俺に、レスポンスがある快感ってのを教えてくれたものだ。
それを追求するあまり、ここ最近はホッテントリばかりを追いかけて、それにコメントをつけてるばかりな気がする。


あれ、俺は何かを忘れていないか?俺はコミュニティに参加したかったのか?自分から記事を探す努力を忘れてないか?鮮烈なネタ探しは?そもそも何のためのコメントか?お前の思いをぶつけるための場所じゃなかったのか?


きっと、あれはいつか俺に返ってくる。