人類は衰退しました4巻

部屋の暖房器具が全く当てにならないので布団の中で読む。読んでる途中で二時間ぐらい寝てしまった。布団の中はやはり危険だ。

田中ロミオによるこのシリーズも4巻目に突入。名実ともにガガガ文庫を代表する作品だろう。つーかあの文庫じゃこれしか知らんけどな。ロミオの名前をこれで知ったという人もぽちぽち増えつつあるんだろうなぁとか思いながら読み始めた4巻。

Fallout3を最近プレイしたせいか、こう牧歌的衰退を迎えてる世界を見ると逆に違和感を憶えたりもする。核ミサイルが炸裂した後の世界でも争いあってる人類からすれば、人退の人類はかなり諦観していて。どうせ滅びるならこんな風に落ち着いて滅びたいもんだな。

今回は二編を収録。謎の自動機械工場編と島編の二つ。お気に入りは後者。
物資も何もないところから始まり、次第に生活レベルが発展していくところが好きだな。小学生の頃に「それゆけズッコケ探検隊」を読んだ時の気持ちを思いだした。ああ、島って楽しそうだなぁと。
そしてオチもいい。この作品は鬱々とした展開が無く、カラっとしているからいいな。文明が崩壊しても「証拠隠滅！」で済ませる主人公もいい性格している。

人類は衰退しました 4 (ガガガ文庫)

後書きに「ReWrite」の宣伝があった。本当に作ってるんだなぁ…。