ツインテールの吸血鬼はお好きですか

Do you like a twintail vampire ?

楽しい試合は一度だけで満足できる

ギリギリの試合で勝つのが一番楽しい。
野良で実力が拮抗するような面々と出会えることはあまりないのだけれど…それでも千に一の巡り会いで一堂に会したとき、素敵な試合になる。
そんなとき自分の中に「流れ」が生まれる。神が降りた瞬間とか、種が割れたとか、ニュータイプとかなんでもいい。五感が冴えて全方向へ瞬間的に反応できる感覚。全力全開で戦ってる感覚。流れを感じる。
この感覚は圧倒的に勝ってるとか、あるいは負けてるときじゃなくて、敵と味方の誰もが全力で申し分ないような、そんな一触即発のギリギリ感があるときにだけ生まれる。俺の一挙手一投足でその均衡が崩れるかもしれない。そんな緊張感がさらに俺を高みへと追い込む。


でも、不思議なことに、そんな試合は多くの場合、たった一度だけで満足してしまって、何度も再戦する気にはならない。そのドキドキハラハラ、ヒリつくような試合を思い返すだけで一晩気持ちよく眠れる、そんな気分になる。でも同時に怖さも感じる。次の試合もこんなギリギリハラハラで楽しめるのか、不安になる。自分が、あるいは誰かが、そのギリギリ感を崩してしまって台無しにしちゃうんじゃないかって。
だから自分で楽しい時間を打ち切ってしまう。今日はここまで!寝るか!てな具合にな。
そしてふとんに入った後、少し後悔して、もうちょっとあの面々と続けていれば良かったかなぁとか思い返したりするんだ。


やっぱりゲームは量より質だな。