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正義を貫き通す

ダークナイト見て参りました。
きっかけは「なんかよく名前を耳にするし、評判いいから」程度だったんだけど、いやもう観て良かったね。


近年のダークヒーローモノの集大成とでも呼ぶべきか、光じゃなく闇の中で平和を守り、己が正義を貫き通す一人の男を描いた作品としては最高だったと思う。2時間40分に結集されてたよ。

俺はアメコミをほとんど知らないし、バットマンすらろくに知らない人間だ。だからこの映画で描かれている世界観や感情ってのが、欧米的価値観の延長線上にあるのかよくわからない。けれど、なんていうかな、日本のマンガ、アニメ、ゲーム的な話だなぁとちょっと思ったりしちゃったのよ。いや逆で日本の方が影響されているのかもしれないけど。


彼はヒーローだ。街の平和を守るために暴力をふるい悪党を駆逐する。その心はまさしく正義。しかし、彼が正義のために、平和のために戦うたびに街は悪党どもによって混乱していく。人々を守るために戦っているはずなのに、人々を傷つけている。それは本当に平和のためなのか?
そして民衆は残酷だ。ヒーローによって守られているときは彼を賛美し、ひるがえって彼の存在によって自分たちが脅威に晒されているとわかればヒーローを消そうとさえする。
それでも、彼は人々を、良心を信じ抜いた。己が汚名を被っても、平和を守るため、正義を貫き通すため、戦い続ける。


かっこええ。むっちゃかっこええわ。「彼こそダークナイトだ」、ってとこで涙ぐんじゃったよ。


そしてある意味対を為してる「光の騎士」。彼の存在もゾクゾクくるな。ライブ・ア・ライブの中世編を思い出す感じ…薄い感想だ。
そしてジョーカー。コミカルにして残酷。無邪気な悪意ほど手に負えないモノはない。強烈な印象を残してくれた。


たまには映画行くもんだね…。本当。