乃木坂さん

やっぱり乃木坂さんの実況受けはあまりよくない。何でだろうね。

たぶん、作者側と視聴者の位置関係の問題なんだと思う。なんてかさ、乃木坂春香の秘密という作品にには、「お前らこんなの好きなんだろう？」という圧力を感じるんだ。上から目線というか。
作品の質的に、どう考えてもオタ向けでオタ的な内容を扱っているのに、作中でのオタの地位の低さは何なんだろう。オタいじめ描写もそうだが、誰彼構わずアキバ系なる単語が乱発されてる（あの少年オタすら発言してたからね！現実のオタでそんなこと言うヤツいねえのに）わけで、オタク側よりもいわゆる"一般人"側（マスコミ側とでも言うべきなのか）の視点から描かれているように思う。

主人公がいい例だ。あの「俺はオタに理解ある一般人ですよ」って立ち位置がね、どうも見てる側を見下してる気がしてならない。
だいたいヒロインたる乃木坂春香だって「秘密」と称した隠れオタ設定がある程度で、ただのお嬢様キャラだもんな。それもただのアニメ好きの枠に収まってるからかわいいもんだ。
そんな彼女のやることと言ったら「アニメ誌」「アキバ」「コミケ」…。まるで"一般人"側が見たいオタク像そのままって感じでさ。
なんか全編通じて秋葉原特集番組みたいなノリ。オタクをパンダみたいに扱ってて、その光景を当のパンダに見せて受けると思ってるんだろうか。

この作品の要素は嫌いじゃない。オタなお嬢様の生態は見てみたいさ。そして、そのお嬢様がCV:能登なら最高だよ。でもそれを変態的なぐらいの形で表現してやろうという気概を感じない。
オタクじゃないから恥ずかしくないもん！くらい言ってみろってんだ。