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世界はあたしでまわってる

それは遠くよその国の遠い古いおとぎ話 愛探す旅に出た 小さな姫の冒険のストーリー
天使に勝るあどけなさ 剣士に負けぬ剣捌き
しゃにむに無垢なる勇気を 牙を鳴らし吼える竜の火も 百万の敵も止められはしない
                                KOTOKO/Princess Brave!

とかいう話ではないらしい。


世界はあたしでまわってる(通称:あたまわる)の序章の数ミッションをプレイした。なるほどな、とってもオーソドックスなRPGだ。どちらかと言うとイージー(序盤はね)。奇をてらったシステムやストーリー展開はなく、チュートリアルもきわめて親切。
わがままシステムはRPGの不満点をうまく解消するいい言い訳だと思う。ドロップ率上げろとか敵のレベル下げろとか。それだけなら他のゲームでも魔法とかアビリティとかであるけれど、この作品ではシステムとして実装するにあたり、わがまま、に絡めたのがうまい。ゲームシステムとストーリーが密接に関わってるほど楽しくなる。


タイトルになってるキャラクター、わがまま姫様に注目したんだが、意外とこの姫様がけなげなのに驚いた。"王子様"を追いかけるために冒険者になるって設定からしてそうなんだけど。
他人がわがままを言うのを見て、「鏡を見てるみたい…」とつぶやいてしまったり、普通のわがまま娘じゃないよ。
姫様のキャラクター性に期待して買ってしまった俺だが、あまり露骨な萌えゲー的雰囲気がないのが逆に好印象を抱いてしまった不思議。


内容はきわめてスタンダードで、クエストの内容も「子供向け」。一見DSらしい、ふだんあまりゲームをしないような人向けのゲームに思える。
けれど、そもそもの世界観が、冒険者になりたい姫を裏方が全力でバックアップする箱庭、であり、行く先々で同じ立ち絵の人がいるというようなゲーム(RPG)の矛盾点を逆にストーリーとして積極的に利用してるメタなところが、結構オタ向けっぽいなぁと思う。妙に毒気のないクエストもそう考えるとかなり面白い。

もちろん素直に姫様の成長ストーリーとして遊んでも良いのだろうけれど、俺はそういうとこが結構ツボにはまるね。こういう二つ以上の視点からストーリーを見つめられるゲームってのはいいよなぁ。


ただコマンド式RPGってのは結構暇なもんだね…。やっぱり最近はアクションゲームばっかで遊んでるからか、かなりテンポの良い方に入るであろう戦闘でさえまどろっこしいと思っちゃう。
そろそろコマンド式RPGから卒業の時期なのかもねぇ。